PLCとNC機能を統合したコントローラー、高速同期制御で生産性を向上FAニュース

オムロンは、加工装置の生産性向上につながる「NJ/NYシリーズ NC統合コントローラー」を発売した。PLC機能とNC機能を1つのコントローラーに統合し、1制御周期内でPLCとNCのプログラムを実行。設計通りのタイミングで複数の工程を同期できる。

» 2017年10月16日 07時00分 公開
[MONOist]

 オムロンは2017年10月2日、加工機と周辺装置の高速同期制御によって加工装置の生産性を向上させる「NJ/NYシリーズ NC統合コントローラー」を発売した。ビルディングブロック型のマシンオートメーションコントローラー「形NJ501-5300」と、産業用パネル型PCのIPCマシンコントローラー「形NY532-5400-□」を用意した。

 両シリーズは、1つのコントローラーにPLC(プログラマブルロジックコントローラー)機能とNC(数値演算制御)機能を統合し、1制御周期内でPLCとNCのプログラムを実行する。設計通りのタイミングで複数の工程を同期可能だ。インタロック待ち時間(NCで制御する加工機と、PLCで制御する周辺装置間の信号のやりとりで生じる待ち時間)を、別々のコントローラーを使用する場合と比べて4分の1に短縮する。

 NC機能として、高精度な複雑形状加工に対応する3次元補間機能や位置補正機能などを搭載。Gコード対応で、CADやCAMで自動生成された加工プログラムをコントローラーに取り込める。これにより、複雑形状加工のプログラム設計やプログラミング作業工数を大幅に軽減する。

 他に、プログラミングやモニタリング機能、3Dモーションシミュレーションに対応した統合開発環境「Sysmac Studio」にNC設定、Gコードプログラミング機能を搭載した。1つのソフトウェアで、加工装置のプログラム開発とデバッグができる。

 ファンクションブロックは、PLC機能や汎用モーション制御に加え、NC制御用も実装。加工制御と周辺制御の同期プログラムを容易に設計できる。

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