第1回読者調査における「組み込み開発」に対する関心のトピックとしては、「組み込み開発時のテスト手法」が40.6%と最大となりました。次いで「UMLによる分析/設計」が28.7%、「組み込み開発環境/ツールレビュー」が27.7%となっていました。
一方で第9回読者調査では「CPUなど半導体動向、技術解説」が23.1%と最多。次いで「IoTプラットフォーム」が22.6%、「IoTによる開発環境の変化」が19.7%と、半導体技術やIoTなどのトピックへの関心が高まっていることが伺えます。また「組み込み開発環境/ツールレビュー」(18.4%)が4位に入り、設立時から高い関心であり続けていることなどが見えました。
第1回読者調査における「メカ設計」に対する関心のトピックとしては、「メカ設計基本用語解説」が32.7%と最大となっていました。次いで「機構・筐体設計実務解説」が31.7%、「自動車の設計に関する情報・記事」が30.7%、「3D CADツール製品レビュー」が27.7%と続いていました。
第9回調査では「3Dプリンタの活用法」が21.7%と最大となりました。一方で「メカ設計基本用語解説」が20.3%と2位、「3D CADツール製品レビュー」が17.2%と3位、「機構・筐体設計実務解説」が16.8%と4位、「自動車の設計に関する情報・記事」が15.1%で5位となり、これらのテーマが変わらず高い関心を維持し続けていることが分かります。
第1回読者調査における「生産管理(製造マネジメント)」に対する関心のトピックとしては、「品質管理」が36.6%と最大となっていました。次いで「PLM」が25.7%、「統計手法」が24.8%、「JIT、かんばん手法」が23.8%と続いていました。
第9回調査でも「品質管理」が26.5%と最大となりました。一方で「IoTに関する団体活動」が18.0%と2位、「製造業向けITツール」が17.6%と3位となり、新たな関心トピックとして挙がってきています。ただ、「統計手法」も13.6%で4位、「PLM」が12.5%で5位となっており、1位の「品質管理」と含めて10年前の関心上位項目は変わらないテーマであることが伺えます。
10年前には存在しなかった、オートモーティブフォーラムとFAフォーラムの第9回調査における関心トピックについても紹介しておきましょう。オートモーティブフォーラムでは「自動車メーカーの動向」が33.7%で1位、次いで「自動運転」が24.5%、「人工知能技術」が20.2%、「半導体、電子部品、センサー」が20.0%で4位となりましたた。コネクテッドカーや自動運転など、大きく変化する自動車開発の動きが感じられる結果となっています。
一方でFAフォーラムでは「インダストリー4.0」の動向が30.1%と1位。ドイツが推進するインダストリー4.0および第4次産業革命と呼ばれる製造業革新の動きへの関心が高いことが伺えます。次いで「産業用ロボット」が20.2%、「産業用ネットワーク技術」が19.3%となっています。
これらの関心を見ると、MONOistおよび製造業を取り巻く環境は、従来にない変化を見せる一方で、モノづくりにおける変わらないテーマも数多く存在することが分かります。
MONOistでは引き続き、これらの調査をもとに、皆さんの関心に応える情報を発信し続けていきます。これからも、MONOistをよろしくお願いいたします。
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