ここからは、MONOistの過去と現在を示すものとして、2008年1〜2月に実施した第1回読者調査と2017年6月に実施した第9回読者調査の内容を比較していきます。ちなみにアンケートの有効回答数は2008年が101で、2017年が696となっております。
第1回の読者調査では、「製造業」の比率が51%を占めました。ただ、もともと@ITから派生したメディアであることから、「SIおよびソフトウェア開発業」を含む「情報サービス関係」の比率が38.6%と非常に多かったことが特徴的です。
第9回の読者調査では、「製造業」は58.6%と増加しました。一方で、「情報サービス関係」の業種比率が17.0%と低下しています。代わりに「サービス業」や「小売業」「建設業」など「その他の業種」の比率が22.6%と伸びています。製造業を含む業種のボーダーレス化が進み、幅広い業種の読者を獲得してきたといえそうです。
第1回の読者調査では、最も多かった職種としては「研究・開発部門」で33.7%を占めました。次いで「組み込み開発(ソフト/ハード)」(29.7%)、「情報システム構築・管理」(22.8%)、「製品企画」(16.8%)となっています。
職種については、第9回の読者調査でもそれほど大きな変化は見られませんでした。最も大きかった回答は「モノづくり関連(開発)」で17.8%となりました。「モノづくり関連(研究)」(4.7%)と合わせると、22.5%となります。次いで多かったのが「情報システム関連」で15.5%となりました。また「モノづくり関連(製造・生産技術)」が8.5%と続いており、「FA」フォーラムの設立などで、製造系の比率が上がっていることがうかがえます。ちなみに、第9回の読者調査の数値が全般的に低いのは、第1回の読者調査が複数回答可となっているのに対し、第9回は単数回答となっているためです。
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