大手飲料メーカーが求めるきれいな使用済みPETボトル 中国が目を付けたら大変素材/化学メルマガ 編集後記

今回は国内における使用済みPETボトルを取り巻く状況について考えてみました。

» 2025年05月30日 12時00分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 この記事は、2025年5月30日発行の「素材/化学メルマガ 編集後記」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

 読者のみなさんは国内において年間でどのくらいのPETボトルが廃棄されているかを知っていますか。正解は約60万トン(t)です。

 内訳は自治体回収(家庭系)が約30万tで事業系が約30万tとなっています。家庭系は家庭から出され容器包装リサイクル法に基づいて自治体に回収されている使用済みPETボトルです。事業系は、自動販売機やオフィス、スーパー、コンビニなどから排出され、民間企業が回収している使用済みPETボトルとなっています。

 これに関連して、私は先日、プラスチックリサイクル装置の大手メーカーであるNext Generation Recycling machinen(NGR、本社:オーストリア)製のPET樹脂再生装置「P-REACT」を活用して、PETボトルのリサイクル事業を推進するアルテック新材料を取材させていただきました。

 その際に、“きれいな”家庭形の使用済みPETボトルに国内外のメーカーから大きな注目が集まっているという興味深い話を聞きました。

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