「粉体技術の新たな発信基地」、気になる中核機能が明らかに研究開発の最前線

日本アイリッヒは、名古屋市瑞穂区で2026年7月の開所に向けて準備を進めている新研究開発拠点「アイリッヒ イノベーションセンター ジャパン」の中核機能「General Lab.(ジーエルラボ)」の概要を明かした。

» 2026年01月05日 07時30分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 粉体処理技術の総合エンジニアリングメーカーである日本アイリッヒは2025年12月25日、名古屋市瑞穂区で2026年7月の開所に向けて準備を進めている新研究開発拠点の正式名称を「アイリッヒ イノベーションセンター ジャパン(Eirich Innovation Center Japan、以下、EICJ)」に決定したと発表。併せて、EICJの中核機能の1つである「General Lab.(ジーエルラボ)」の概要を公表した。

容量150lの大型機の導入を見据えた設計

 EICJは、最新の研究開発ニーズに対応する試験/分析設備を備え、粉体処理や混合技術を核とした「価値ある粉体技術の発信基地」として、材料開発、プロセス検討、技術創出を支援する。

 ジーエルラボは、リチウムイオン電池をはじめとする最先端の産業材料の研究開発を対象としている。混合後の電池材料をロールプレスで評価できる他、ラボは基本的に陰圧環境で運用され、原料粉末の外部漏えいを防げる。ラボ用高速撹拌混合機「EL5 Profi Plus)」や専用のチラーとジャケットを備え、温度制御下での安定した試験にも応じる。センサーなどで得られたデータを特定の時間間隔で自動的に記録する「データロギング」にも対応。ラボ用混合造粒機「EL1nano」も用意しているため、約30mlのサンプルでもテストが行える。

「ジーエルラボ」の完成予想図 「ジーエルラボ」の完成予想図[クリックで拡大] 出所:日本アイリッヒ

 なお、開所時の最大容量は40lだが、将来的に容量150lの大型機の導入を見据えた設計となっており、持続的に進化する技術ニーズに対応できるという。

 ジーエルラボには、研究開発用途に適した各種ミキサーおよび関連設備が設置されている。これらにより、原料特性やプロセス要件に応じた柔軟なテスト設計も可能だ。

 具体的には、リチウムイオン電池用正極材/負極材、導電助剤、バインダーを含む電極材料のドライプロセスおよび評価、エンジニアリングセラミックスなど各種粉体材料の均質化、造粒、可塑化、懸濁、冷却、加熱、反応、混合、混練、造粒、分散、コーティングなどのプロセス条件検討およびスケールアップ検討の用途に適している。

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