大洋技研は、「第18回 ライフスタイルWeek【夏】」で、使用済みPETボトルのペレットを素材としたテーブルウェアブランド「rebirth(リバース)」の食器を披露した。
大洋技研は、「第18回 ライフスタイルWeek【夏】」(2023年7月19〜21日、東京ビッグサイト)内の「第3回 【国際】サステナブルグッズEXPO」に出展し、使用済みPETボトルのペレットを素材としたテーブルウェアブランド「rebirth(リバース)」の食器を披露した。
rebirthは、2013年頃から展開されているブランドで、国際規格「ISO 9001」や「ISO 14001」に準拠した食器やキッチンツールを提供している。この食器は、日本の食品衛生法、食品、添加物などの規格基準「JISS 20292002(プラスチック製食器類)」に基づいた電子レンジ高周波適正性、耐久性にも対応。「米国食品医薬品局(FDA)」の認証と「ドイツ食品衛生管理法検査安全基準(LFGB)」もクリアしており、海外にも輸出している。
rebirthで利用している素材の一部は、大洋技研が、教育委員会(PTA)、子供会、学校、公共施設を介して、大洋技研の本社がある和歌山県内の一般家庭から廃棄されたPETボトルを回収あるいは買い取りし、工場で洗浄/粉砕して、独自の添加材を混ぜて仕上げたコンパウンドだ。加えて、パートナー企業からも使用済みPETボトルを購入し、同様の工程でコンパウンドに加工し、rebirthの材料としている。このコンパウンドは、独自の添加材を混入することで、バージンPETボトルのペレットと比べ射出成形しやすくなっており、販売も行っているという。
大洋技研の説明員は「当社は2002年頃から使用済みPETボトルを素材とした食器の製造を行っている。当初はPETボトルのリサイクル量が年間約500トン(t)だったが、2013年頃にrebirthを立ち上げたこともあり、2022年は3500tのリサイクル量を達成した」と語った。
なお、rebirthでは、プラスチックに見えない質感と色味を表現した「和食器」シリーズや漆器産地の紀州塗り職人が色出しを行った「紀州」シリーズ、タンブラーボトルなどの食器を展開しており、今後は、フライ返し、トング、しゃもじといったキッチンツールをリリースする予定だ。
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