Qrioが提供するのは「Qrio Smart Lock」をモチーフにした開発キット。Qrio Smart Lockは家などのドアの内側のカギに取り付けて、スマートフォンを使ってドアの施錠・解錠が行えるデバイスだ。開ける権限を友だちや家事代行サービスなどに一時的に与えたり、権限を無効化したりすることもできる。今回はSmart Lock自体は提供されないため、「スマートなモーター、アクチュエータとしての発想を期待している」(Qrio)ということだ。
アイデア次第で使い方が広がりそうなのが、ワコムの「Bamboo Stylus fineline」だ。これはiPad用の高性能極細スタイラスペン。先端は1.9mmで筆圧は1024段階に対応している。静電容量式のiPadでは一定以上の太さがなければ感知されないので、静電気にブーストを掛けて設定面積を広げているという。座標取得と筆圧取得のタイミングは厳密には異なることや、ペン先とディスプレイに当たる手のひらの区別の仕組みなどを説明。「“書く”という使い方以外に積極的に挑戦してほしい」(ワコム)と述べた。
コクヨS&Tのデジタルノート「Cami App(キャミアップ)S」も「本来とは違った使い方を期待している」と語っていた製品の1つだ。ロングセラー「キャンパスノート」を製造する企業として、紙を使うことにこだわった製品だそうだ。文字や絵を描いてチェックを入れるとクラウド上にアップされるのが基本的な機能となる。文字は文字認識が行われ、タグ付けなどの機能もある。「アナログとデジタルの利便性を融合した新しい価値」を期待しているとのことだ。
撮影・映像関連の企業も今回のハッカソンに協力している。オリンパスはファインダーや背面液晶がないレンズが主体のカメラ「OLYMPUS AIR A01」(2015年3月6日発売予定)のアタッチメントを自作できる3Dプリンタ出力用3次元データと、A01対応のスマホアプリを開発できる「API Olympus Camera Kit」を用意する。
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