東芝デバイス&ストレージは、「SmartMCD」シリーズの新製品「TB9M040FTG」のサンプル出荷を開始した。新製品は三相ブラシレスDCモーター駆動用パワーMOSFETを内蔵し、車載小型モーターを直接駆動できる。
東芝デバイス&ストレージは2026年5月14日、「SmartMCD」シリーズの新製品、「TB9M040FTG」のエンジニアリングサンプル出荷を開始したと発表した。
SmartMCDシリーズは、マイクロコントローラーとモータードライバーを統合した車載製品群だ。TB9M040FTGは三相ブラシレスDCモーター駆動用パワーMOSFETを内蔵しており、電動バルブやグリルシャッターといった車載小型モーターの直接駆動に対応する。
TB9M040FTGは、CPUコアにArm Cortex-M23を採用し、80KBのCodeフラッシュおよび4KBのSRAMを搭載する。三相ブラシレスDCモーターを最大2Aで駆動可能なパワーMOSFETに加え、ホールセンサーICなどへの電源供給が可能な1chのハイサイドドライバ、LIN(Local Interconnect Network)トランシーバーを6×6mm(typ.)のVQFN36パッケージに収めている。これにより、部品点数の削減とECU(電子制御ユニット)の小型化を可能にする。
技術面では、独自のハードウェアであるベクトルエンジンを内蔵し、FOC(ベクトル制御)実行時のCPU負荷低減とソフトウェア容量の削減に寄与する。また、モーターの逆起電力(BEMF)検出機能により、センサーレス矩形波制御も可能だ。
動作温度範囲は−40〜+150℃(Ta)で、車載信頼性規格AEC-Q100 Grade 0および車載機能安全レベルのASIL-Bに適合している。
自動車の電動化に伴い、HVAC(暖房、換気、空調)のダンパーやフラップなどに用いられる小型モーターの需要が増加傾向にある。同社は今後もSmartMCDシリーズのラインアップを拡充することで、高度なモーター制御へのニーズに応えるとともに、車載システムの高効率化と省スペース化に貢献する。
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