想定外な使い方考えて! ――国内最大のハッカソン「Open Hack Day Japan 3」、3月に開催ハッカソンイベント(3/4 ページ)

» 2015年02月13日 09時00分 公開
[加藤まどみ,MONOist]

リコー

 リコーは全天球カメラ「RICOH THETA」(THETA)のAPIおよびSDKを提供する。THETAは背中合わせに配置された魚眼レンズによって1ショットで360度撮影できるカメラだ。最新バージョンでは動画撮影にも対応している。閲覧の際はドラッグ&ドロップでいろいろな方向を見たり拡大縮小したりができる。制作例として、「ジャンプ」や「手をたたく」といったアクションでシャッターを切るアプリなどを紹介した。デモを行っていたのが「懐中電灯型投影機」だ。懐中電灯型の装置の中にプロジェクタが取り付けられ、THETAで撮影した画像を投影できる。懐中電灯を動かせば、その方向の映像が投影される仕組みだ。

RICOH THETA

PFU

 PFUはカラーイメージスキャナ「ScanSnap」のSDKを提供する。ScanSnapは、紙冊子のデジタルデータ化ができる。デスクスタンド型のスキャナの下に本を開いて置くことで非接触でスキャンできるタイプもある。非接触型については、当初想定していた本だけでなく、ユーザーによってアクセサリなどの立体物、さらに棋譜の記録など自由に使い方が編み出されている製品でもある。複数の名刺や写真も個別に認識可能で、「Evernote」などへの直接アップロードといった応用例も紹介していた。

ScanSnapシリーズの非接触タイプのスキャナ

本田技研工業

 本田技研工業からは、全国の自動車の混雑状況と統計通行情報、ホンダのカーナビ「インターナビ」のAPIが提供される。ホンダは東日本大震災の時にカーナビ情報を基にいち早く通行実績のデータを公開したが、それ以前からデータ通信無料サービスの導入を開始しており、現在はとてつもないデータ量になっているという。現在はとてつもないデータ量になっているという。昨年には数十万台が通信している。自治体の利用例として「事故の未然防止」を紹介した。インターナビの情報によって急ブレーキの記録がある箇所をマッピングできるため、情報を元に実際に急ブレーキの多い現場に行き、見渡しが悪いことを確認して対策を行ったという。

本田技研工業のインターナビルート計算表示

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