周辺空間全てを撮影できる、全天球カメラ「RICOH THETA」発表日本での販売は検討中

リコーは、撮影者を取り囲む全天球イメージを撮影できる画像インプットデバイス「RICOH THETA(リコー シータ)」を発表した。コンシューマ製品において、水平方向や半天球だけでなく、撮影者を取り巻く空間全てをワンショットでキャプチャーできる製品は「世界初」(同社)だという。

» 2013年09月06日 19時50分 公開
[八木沢篤,MONOist]
RICOH THETA

 リコーは2013年9月5日、ドイツ ベルリンで開催の「IFA 2013」において、撮影者を取り囲む全天球イメージを撮影できる画像インプットデバイス「RICOH THETA(リコー シータ)」を発表した。コンシューマ製品において、水平方向や半天球だけでなく、撮影者を取り巻く空間全てをワンショットでキャプチャーできる製品は「世界初」(同社)だという。

 RICOH THETAは、独自開発の超小型二眼屈曲光学系を採用することで、上下を含む真の全天球画像の撮影を実現する。サイズ42×129×22.8mm、重さ約95gと小型・軽量であるため、さまざまな場所に持ち歩いて、撮影を楽しむことができる。

RICOH THETA(前面・背面)全天球画像の例 (左) RICOH THETA(前面・背面)/(右) 全天球画像の例 ※出典:リコー

 撮影した画像は、Wi-Fiを通じてスマートフォン(発売時点では、iOS 6.0以上のiPhone 4S/iPhone 5に対応)に転送し、App Storeで無償提供される専用アプリ「RICOH THETA for iPhone」上で閲覧できる他、画像のサイズや形、構図の変更などが行える。また、撮影画像をRICOH THETA専用Webサイト「theta360.com」にアップロードすることで、SNS(Facebook、Twitter、Tumblr)やマイクロソフトの「Photosynth」でシェアすることも可能。なお、2013年末までにAndroid搭載スマートフォンにも対応する予定だという。

RICOH THETAとiPhoneアプリ

 販売価格は399米ドル(税別)。theta360.comを通じ、フランス、ドイツ、英国、米国にて、事前注文の受け付けを開始し、同年10月からオンラインで販売する。日本での販売は現在検討中だという。

RICOH THETAの仕様 RICOH THETAの仕様
撮影距離 約10cm〜∞(レンズ先端より)
露出制御モード オート
露出補正 マニュアル補正(−2.0〜+2.0EV 1/3EVステップ)
ISO感度(標準出力感度) オート ISO100〜1600
ホワイトバランス オート
シャッタースピード オート 1/8000秒〜1/7.5秒
記録媒体 内蔵メモリ:約4Gバイト
記録可能枚数 約1200枚(目安)
電源 リチウムイオンバッテリー(内蔵)
電池寿命 約200枚(目安)
画像ファイル形式 JPEG(Exif Ver2.3) DCF2.0準拠
外部インタフェース Micro USB:USB 2.0
外形・寸法 42×129×22.8mm
質量 約95g
表1 主な仕様

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