ライボの調査機関「Job総研」が「2023年 ハラスメントの境界線調査」の結果を発表した。61.6%がハラスメントに「敏感になっている」と回答した。「敏感になっている」の回答が最も多かったのは、年代別では50代、役職別では課長クラスだった。
ライボの調査機関「Job総研」は2023年4月5日、「2023年 ハラスメントの境界線調査」の結果を発表した。同調査は、20〜50代の社会人男女で、20〜1000人以上の規模の会社に所属し1年以内〜10年以上勤務している人を対象とした。そのうち354人から有効回答を得た。
初めに、ハラスメントだと思う境界線について尋ねたところ、「認識しているつもりだが正しいかは曖昧」(53.1%)が最も多かった。次いで「正しく認識している」(28.0%)、「なんとなく認識している」(17.2%)となった。
「正しく認識している」を男女別に見ると、男性が30.6%、女性は23.1%だった。
年代別に「正しく認識している」の回答を見ると、最も多かったのは「30代」の29.4%で、最少は「50代」の24.3%だった。
続いて、役職別に「正しく認識している」の回答を見た。その結果、最も多かったのは「課長クラス」で41.3%、最少は「係長クラス」の23.8%だった。
「ハラスメントと判断する境界線の意識」については、「とても敏感になっている」が15.3%、「敏感になっている」が22.9%、「どちらかといえば敏感になっている」が23.4%となり、敏感になっていると思う人が61.6%を占めた。
「敏感になっている(とても、どちらかといえばを含む)」の回答を男女別に見ると、男性は65.1%、女性は54.8%で、男性の方がハラスメントに敏感になっている派が多かった。
「敏感になっている」の回答を年代別に見ると、最多は「50代」で67.6%、最少は「30代」で60.0%だった。
役職別に「敏感になっている」の回答を見ると、最多は「課長クラス」で76.1%、最少は「役員クラス」で40.0%だった。
次に「ハラスメントの意識は職場でのコミュニケーションに影響しますか」と尋ねた。その結果、「とても影響する」が31.6%、「影響する」が31.9%、「どちらかといえば影響する」が25.4%となり、影響する派が88.9%を占めた。
また、職場でのコミュニケーションでハラスメントに神経を使っているか尋ねたところ、「とても神経を使う」が16.7%、「神経を使う」が26.8%、「どちらかといえば神経を使う」が34.5%で、神経を使う派が78.0%を占めた。
これを男女別に見ると、男性は「神経を使う」派が81.3%を占め、女性(71.0%)よりも多かった。
「神経を使う」の回答を年代別に見ると、最多は「50代」で91.9%、最少は「20代」で69.5%だった。
役職別に「神経を使う」の回答を見ると、最多は「課長クラス」で95.7%、最少は「部長クラス」で60.0%だった。
また、「神経を使う」と回答した人に、具体的に神経を使う場面を尋ねたところ、「異性や部下とコミュニケーションするとき」「世代が違う人と話すときは言葉を選んでいる」などの回答があった。
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