「エン転職」が「SDGs」についてのアンケート調査結果を発表した。「仕事でSDGsに関わりたい」と65%が考えており、関わりたい分野は「健康と福祉」が最も多かった。また、約半数が転職先企業のSDGsに対する取り組みを「重視する」と回答した。
エン・ジャパンが運営する総合求人サイト「エン転職」は2023年3月16日、「SDGs」についてのアンケート調査結果を発表した。同調査はエン転職の利用者を対象とし、1万191人から回答を得た。
まず、2030年までに持続可能でより良い世界を目指すための国際目標である「SDGs(Sustainable Development Goals)」について知っているか尋ねた。「内容も含めてよく知っている」が21%、「概要だけ知っている」が64%となり、85%が知っていると回答した。年代別に見ても、認知度は全体の回答結果と同様だった。
次に、仕事でSDGsに関わりたいと思うかを尋ねた。その結果、「関わりたい」が12%、「どちらかといえば関わりたい」が53%となり、65%が関わりたいと考えていることが分かった。
仕事でSDGsに関わりたい理由のトップ3は、1位が「仕事でも社会貢献性を感じたいから」(56%)、2位が「個人でもSDGsに取り組むべきだから」(45%)、3位が「SDGsの影響が増し、キャリアにもプラスになりそうだから」(22%)となった。
また、仕事でSDGsに関わりたいと回答した人に「SDGs関連の仕事に就いた場合、どういった形で関わりたいですか」と尋ねたところ、67%が「関わり方は問わない」と回答した。
さらに、仕事でSDGsに関わりたいと回答した人に「SDGsの17個の項目で関わりたい領域」を尋ねた。全体の1位は「全ての人に健康と福祉を」(53%)、2位は同率で「貧困をなくそう」「住み続けられるまちづくりを」(46%)となった。
これを年代別に見ると、1位は全ての年代で「全ての人に健康と福祉を」だったが、2位は、20代が「住み続けられるまちづくりを」「ジェンダー平等を実現しよう」(同率)で、30代は「住み続けられるまちづくりを」、40代以上は「働きがいも経済成長も」がランクインした。
続いて、転職先を選ぶ上で企業のSDGsに対する姿勢や取り組みを重視するかと尋ねたところ、「重視する」が6%、「どちらかといえば重視する」が45%となり、51%が重視すると回答した。
年代別に見ると、重視する割合が最も高かったのは40代以上(56%)で、全体より5ポイント高かった。
転職先を選ぶ上で企業のSDGsに対する姿勢や取り組みを重視する(「どちらかといえば重視する」を含む)と回答した人に「重視する理由」を尋ねた。その結果、「企業も持続可能な社会の実現へ取り組むべきだから」(52%)が最も多かった。次いで「企業の将来性を判断できるから」(41%)、「企業も社会的役割を果たすべきだから」(40%)となっている。年代別に見ると、20代は他の年代に比べて「企業の将来性を判断できるから」の回答割合が多かった。
一方、転職先を選ぶ上で企業のSDGsに対する姿勢や取り組みを重視しない(「どちらかといえば重視しない」を含む)と回答した人に「重視しない理由」を尋ねた。最も多かったのは、全体と全ての年代で「SDGsの取り組みより、仕事内容や待遇を重視するから」だった。
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