「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」が「リスキリングの実態調査」の結果を発表した。リスキリングの学習時間が長い人は、休日以外に平日も有効活用しており、転職以外の学ぶ理由として「純粋に学んでみたかったから」を挙げた人が多かった。
LIGが運営するクリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」は2023年2月20日、「リスキリングの実態調査」の結果を発表した。同調査の対象者は、リスキリング中のデジLIG受講生および卒業生で、79人から有効回答が得られた。
まず、ひと月あたりのリスキリングの学習時間を尋ねたところ、34.2%が回答した「30時間以上」が最も多かった。そこで「30時間」を基準に、月の学習時間の長さによって、スキル習得にどのような違いがあるのかを調査した。
学習をする時間帯は、「月30時間未満」と「月30時間以上」のいずれも「休日」が最も多かった。「月30時間以上」を見ると、学習時間が短い層と比べて「平日夜」「平日日中」「平日朝」に学習している人が多く、学習時間が長い人は、休日だけでなく平日の朝や日中、夜なども有効活用していることがうかがえる。
次に、スクール以外でどのように学習しているかを調べた。「月30時間未満」は、「書籍での学習」や「動画での学習」という回答が多く、教材を分散させていることが分かった。「月30時間以上」は「特にない(スクール以外の学習はしていない)」が最も多く、目の前のカリキュラムに集中していると言えそうだ。
続いて、「新しいスキルを得るために大切なことはなんだと思いますか」と尋ねた。その結果、学習時間の長さに関係なく、「目的、目標を明確にすること」が最も多かった。また、学習時間が短い層は「不明点をすぐに解決できるなど、学習効率の高い環境」を重視していることが分かった。一方、「月30時間以上」は「具体的な学習内容やスケジュールの把握」と回答した人が多かった。
「スクールに通うことを決めた(新しいスキルを得ようと決めた)理由」は、学習時間の長さに関係なく、「転職やキャリアチェンジのため」が最も多かった。「月30時間以上」の回答を見ると、「純粋に学んでみたかったから」も多くなっており、好奇心が学びの時間に影響を与えていることがうかがえる。
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