ヤマハ発動機は、ロボットコントローラー「RCX3」シリーズ用のサポートソフトウェア「RCX-Studio 2020」を発売した。3Dシミュレーター機能などの新機能を搭載し、ロボットシステムの立ち上げ時間短縮や作業者の負荷軽減に貢献する。
ヤマハ発動機は2020年5月14日、ロボットコントローラー「RCX3」シリーズ用のサポートソフトウェア「RCX-Studio 2020」を発売した。「RCX-Studio 2020 Pro」「RCX-Studio 2020 Basic」の2タイプあり、価格はそれぞれ16万5000円と13万2000円(各税込)。発売から1年間で8000ライセンスの販売を見込む。
RCX-Studio 2020は従来品「RCX-Studio Pro」に、3Dシミュレーター機能やプログラムテンプレート機能などの新機能を搭載。ユーザビリティを向上させたソフトウェアで、ロボットシステムの立ち上げ時間短縮や作業者の負荷軽減に貢献する。
3Dシミュレーター機能は、ロボットと周辺機器を3Dで表示し、PC上で最大4台のロボットの動作をシミュレーションできる。実際のロボットが無くても設備のレイアウト検討やティーチング、プログラム作成、デバッグなどが可能で、ロボットと周辺機器の干渉などを設備稼働前に確認できる。3DCADデータのフォーマットは、STL、Wavefront OBJ、VRML2.0、STEPに対応する。
プログラムテンプレート機能は、簡単な操作でプログラムのひな型を自動生成する機能で、作業時間を大幅に短縮する。ピック&プレース、パレタイジング、塗布作業など10種類のアプリケーションのプログラムテンプレートを搭載する。
他にも、操作盤などに表示するGUIを容易に作成できるカスタムウィンドウ作成機能、実機と同じデータを使い動作時間を確認できるエミュレータ機能、ロボットの状態をリアルタイムで確認できるリアルタイムトレース機能などを搭載する。
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