安川電機がセンシングデータ対応のACサーボドライブに400V入力仕様、欧州向けFAニュース

安川電機は、センシングデータを活用できるACサーボドライブ「Σ-X」シリーズに、400V入力仕様のサーボパックとサーボモーターを追加した。ヨーロッパや一部のアジア地域での利用、大型機器への対応を図った。

» 2025年05月09日 13時00分 公開
[MONOist]

 安川電機は2025年4月17日、センシングデータを活用できるACサーボドライブ「Σ-X」シリーズに、電源電圧400V級に対応するサーボパックとサーボモーターを追加したと発表した。ヨーロッパや一部のアジア地域での利用、大型機器への対応を図った。同日より販売を開始しており、オープン価格となる。

キャプション 「Σ-X」シリーズ400V入力仕様の外観 出所:安川電機

 新たに追加したのは、MECHATROLINK-4/IIIやEtherCATなどのインタフェースにそれぞれ対応する単軸のサーボパック「Σ-XSモデル」3モデルと、200W〜15kWまでに対応するサーボモーターの3モデル。サーボモーターは、1.5kW〜5kWに対応の「SGMXAモデル」、500W〜15kW対応の「SGMXGモデル」、200W〜1.5kWに対応の「SGMXPモデル」となる。

 400V入力仕様となり、電源電圧400V級のヨーロッパや一部のアジア地域の装置、設備で利用できる。CEマーキング、UL規格、RoHS指令、KCマークなど、地域ごとの規格にも対応。海外向け設備や大型機器などで利用する際も、降圧トランスは不要だ。

 Σ-Xシリーズは、指令に対する追従性に優れ、速度応答周波数は3.5kHz。最高回転速度は7000min-1で、装置の駆動速度を向上させてタクトタイムの短縮が期待できる。エンコーダーの分解能は26bitで6700万パルス/回転。停止精度が向上し、動きがさらに滑らかになった。

 サーボがセンサーとして機能し、センサーネットワーク「Σ-LINK II」により、エンコーダー信号線に各種センサーやI/O機器などを接続できる。各種センシング機能や環境、寿命モニターを強化し、異常検知機能によって装置の変化を捉えて異常を検知する。

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