アスマークが「社員の離職要因と愛着心、思い入れ」に関する分析レポートを発表した。年齢や転職回数別に、職場の満足度や離職意向、社員タイプを調べたところ、転職回数が4回以上では満足度が低く、「受け身型」社員が多かった。
マーケティングリサーチ会社のアスマークは、2019年9月24日、「社員の離職要因とエンゲージメント(愛着心、思い入れ)」に関する分析レポートを発表した。
同調査は、同社が運営する「D style web」アンケートモニター会員のうち、会社経営、役員、フリーランス、自営業、パート、アルバイト、無職を除いた全国15歳以上の男女1万1888人を対象とした。
初めに、「今の職場で働くことに満足していますか」と尋ねたところ、「あてはまる」が10.5%、「どちらかといえばあてはまる」が28.2%となり、38.7%が「満足している」と回答した。
「この職場で働き続けたいと思っていますか」という質問に対しては、「あてはまる」が13.4%、「どちらかといえばあてはまる」29.5%となり、継続勤務の希望者は42.9%となった。反対の、「あてはまらない(離職意向がある)」は13.1%、「どちらかといえばあてはまらない」が12.5%で、25.6%が「離職意向」を持っていることが分かった。
次に、転職回数によって社員タイプに違いがあるかを調べた。その結果、「模範型」社員は転職回数が3回までの人に多くみられた。転職回数が4回以上になると「模範型」社員が急減し、「受け身型」社員が多くなる。
続いて、「年齢と転職回数別にみる満足度」を調べたところ、40歳にかけて満足度が一時的に下がるが、45歳以降になると満足度が上昇することが分かった。「転職回数」別では、回数が多くなるほど満足度が低くなっている。
「年齢と転職回数別にみる離職意向」も40代前半が分岐点だった。離職意向を持つ人は20代前半がピークで、40歳にかけて少なくなっていくが、45歳以降になると離職意向を持つ人が再度増える。「転職回数」で見ると、転職の回数が多いほど離職意向が高くなっていた。不満があって転職を繰り返すたびに、条件が悪くなっていると考えられる。
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