モーションシステムを更新、従来比で5倍の積載量を効率的に移動:FAニュース
Rockwell Automationは、カート内の製品を迅速に移動するモーションシステム「MagneMover LITEシステム」を更新した。従来比で5倍の積載量を移動でき、より大規模なアプリケーションをサポートする。
Rockwell Automationは2019年8月8日、カート内の製品を迅速に移動するモーションシステム「MagneMover LITEシステム」を更新したと発表した。
MagneMover LITEシステムは、電動トラックに沿って独立型カート内のペイロードを移動するモーションシステム。更新により、スライドパックのカートに比べて5倍の積載量の移動が可能になる。
シングルのホイールパックの最大荷重は2.5kg、シングルを2つにつなげたタンデムのホイールパックの最大荷重は10kgだ。これにより生産者は、製品サイズのスケールアップに複数のマシンを用意する必要がなくなる。また、ボタンを押すだけで切り替えができるため、ダウンタイムを低減できる。
さらに、イーサネット対応のモーターとイーサネットベースのノードコントローラーを使い、シリアル通信を置き換えることによりレイアウトの柔軟性が向上。スイッチとカートの密度が高く、長いパスを使用する大規模なアプリケーションに適している。
モーションシステム「MagneMover LITEシステム」 出典:Rockwell Automation
- 工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。
- 自律するスマート工場実現に向け、IoTプラットフォーム連携が加速へ
製造業のIoT活用はスマート工場実現に向けた取り組みが活発化している。多くの企業が「見える化」には取り組むが、その先に進むために必要なIoT基盤などではさまざまなサービスが乱立しており、迷うケースも多い。ただ、これらのプラットフォームは今後、連携が進む見込みだ。
- いまさら聞けない産業用ロボット入門〔前編〕
日本は「ロボット大国」とも呼ばれていますが、その根幹を支えているのが「産業用ロボット」です。それは世界の産業用ロボット市場で圧倒的に日本企業がシェアを握っているからです。では、この産業用ロボットについてあなたはどれくらい知っていますか? 今やあらゆるモノの製造に欠かせない産業用ロボットの本質と基礎を解説します。
- 製造現場での普及を2倍に、ロボット新戦略が目指すロボットと共に働く未来
日本政府が主催する「ロボット革命実現会議」は、ロボット活用の技術的および規制面でのロードマップを示した「ロボット新戦略」を発表した。本稿では、この新戦略の中で示されている「モノづくり」分野への取り組みにフォーカスし、その内容を紹介する。
- 半導体露光機で日系メーカーはなぜASMLに敗れたのか
法政大学イノベーション・マネジメント研究センターのシンポジウム「海外のジャイアントに学ぶビジネス・エコシステム」では、日本における電子半導体産業の未来を考えるシンポジウム「海外のジャイアントに学ぶビジネス・エコシステム」を開催。半導体露光機業界で日系企業がオランダのASMLに敗れた背景や理由について解説した。
- ナノスケールのちりの影響を抑制、半導体製造装置が目指すIoT活用
「SEMICON Japan 2016」のIoTイノベーションフォーラムで登壇した東京エレクトロン執行役員の西垣寿彦氏は、半導体製造における“ちり”の管理と、IoTを使った生産性向上の取り組みについて紹介した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.