シュナイダーエレクトリックは、操作盤、装置、工場などにタブレットをかざすとARでさまざまな情報を表示できるARソリューション「シュナイダーARアドバイザー」を発表した。経験の浅い技術者でも、異常の早期発見と復旧が可能になる。
フランスのSchneider Electric(シュナイダーエレクトリック)は2018年3月9日、操作盤、装置、工場などにタブレットをかざすとAR(拡張現実)でさまざまな情報を表示できる製造現場向けARソリューション「EcoStruxure Augmented Operator Advisor(シュナイダーARアドバイザー)」の発売を発表した。
シュナイダーARアドバイザーは、タブレットを対象物にかざすことで、リアルタイムな情報をAR表示で素早く取得できるシステムだ。対応アプリはGoogle Playから無償ダウンロードでき、iOSは同年3月に、Windows OSは同年内にサポート予定だ。
ARで表示されるのは、各種設備の数値、グラフ、文字列情報などで、専門の技術者でなくても設備の状態把握ができる。また、異常エリアの色変更、アラームメッセージ表示のオン・オフや色替えなどの操作が可能で、異常箇所や異常原因を一目で把握できる。
例えば、閉じている操作盤にタブレットをかざし、盤が閉まっている画像と開いている画像を切り替えて表示すると、装置の数値やメッセージなど盤内の状況を表示できる。
さらに、アプリからマニュアルや動画などへリンクできる。動画を使った復旧手順の指示、メンテナンスの詳細手順書をPDFマニュアルで確認することで、経験の浅い技術者でも異常時の早期復旧が可能になるとしている。
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