NTNテクニカルサービスは、省スペース性と高速性を両立したピッキング用パーツフィーダ「ROBOCLE」を開発した。新アクチュエーターにより、専門知識なしで多様なワークを自動ピッキングできる。
NTNは2025年11月26日、連結子会社のNTNテクニカルサービスが、省スペース性と高速性を両立したピッキング用パーツフィーダ「ROBOCLE(ロボクル)」を開発したと発表した。2021年に開発した「TRINITTE(トリニッテ)」と新開発のピッキングアクチュエーターを組み合わせ、加工および組み立て工程向けに多様なワークの自動ピッキングを支援する。
ROBOCLEは、システム中心にアクチュエーターを配置する設計により、TRINITTEとロボットを組み合わせた場合と比べて設置スペースを約25%削減した。円盤の回転とピッキング動作が同期することで、つかみから置きまでの最小サイクルタイムは約2秒となり、スムーズな連続ピッキングに対応する。専用のユーザーインタフェースを採用し、専門知識がなくても現場で設定できる点も特徴だ。
既存製品となる高速対応のTRINITTE、省スペースなピッキング用フィーダ「CHOXY(チョクシー)」に続き、ROBOCLEを加えた3種類のラインアップで幅広いニーズに対応する。CHOXYはモノドライブ2ウェイフィーダと直線コンベヤー、ロボットを組み合わせた構成で、最も省スペースで操作も簡単なモデルとなっている。
3製品は、2025年12月3〜6日に東京ビッグサイトで開催される「2025国際ロボット展」に出展予定だ。多品種少量生産や自動化のニーズに応じた最適な構成を提案し、製造現場の効率化や省人化を支える。
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