産業用IoTアプリ向け分析基盤、作業時間の短縮に貢献FAニュース

米ロックウェル・オートメーションは、産業用IoTアプリケーション向けの分析プラットフォーム「Project Scio」を発表した。自動検出プロセスでマッピング作業時間を短縮し、工程中にエラーが発生するリスクも低減できる。

» 2017年12月13日 07時00分 公開
[MONOist]

 米ロックウェル・オートメーションは2017年11月6日、産業用IoT(IIoT)アプリケーション向けの分析プラットフォーム「Project Scio」を発表した。同プラットフォームにより、企業内の全てのデータソースに個人ごとにアクセスでき、高度な分析が実施可能になる。

 Project Scioは、同社のデバイスやサードパーティーのデータを自動的に検出・タグ付けし、マッピング作業時間を短縮。工程中にエラーが発生するリスクも低減する。この自動検出プロセスは、手動マッピングと比較して、デバイス名やラインの位置、プラントの場所など、より詳細な情報にアクセスできる。

 SparkML、MLLib、Pythonなど、さまざまなアルゴリズムに対応が可能。機械学習あるいは定義済みの設定によってプラットフォームが動作をモニタリングし、プロセッサが許容範囲を超えると自動的に最適な制御を開始する。

 また、データソースへの接続を一度確立すれば、データサイエンティストのサポートがなくても、データを継続的かつ好きな頻度で更新できる。拡張性の高いオープンプラットフォームのため、産業IoTデータソースのエコシステムへと拡張できる。

 この他、同社はネットワークの保全、セキュリティ、インフラの設計とメンテナンス、予測保守を含む機器の遠隔監視を確実に実行できる、接続サービスを提供する。

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