長時間連続自動運転が必要な大型高精密金型加工ができるワイヤ放電加工機FAニュース

三菱電機は、100時間以上の長時間連続自動運転が必要な、自動車、精密電子部品などの大型高精密金型加工ができる油加工液仕様中形ワイヤ放電加工機「MX2400」を発売した。

» 2017年11月08日 07時00分 公開
[MONOist]

 三菱電機は2017年10月12日、大型高精密金型加工ができる油加工液仕様中形ワイヤ放電加工機「MX2400」を発売した。100時間以上の長時間連続自動運転を必要とする、自動車、精密電子部品などの加工に対応する。価格は5000万円(税別)で、2018年度に30台の販売を目指す。

 MX2400は、高推力シャフトリニアモーターと超高剛性リニアガイドを組み合わせた駆動システムを採用し、加工時の軸振動を低減している。ベッド部分に高剛性鋳物を用いることで、リニアガイド取り付け面の超高精度研削加工でサブミクロンの真直度が可能になった。機械本体の温度を一定にする制御により、長時間の安定した高精度加工ができ、100時間以上の直径400mm大径真円加工で真円度2μmを可能にした。

 新型制御装置「D-CUBES」を搭載し、19インチタッチスクリーンのナビゲーションにより、段取りから加工までの操作数を従来機より最大40%削減。左右から定盤にアクセスできる三面昇降加工槽により、大型ワークの段取りが容易になるなど、作業効率が向上した。

 さらに、自社製サーボモーター、サーボアンプ、新型制御装置による安定したワイヤ電極の走行で後工程での磨き作業工数を低減。自社製油加工液用専用電源の採用、ワイヤ電極を油加工液中で自動結線する装置「IntelligentAT」の搭載により、複数金型の連続加工を可能にするなど、生産性が向上した。

photo 油加工液仕様中形ワイヤ放電加工機「MX2400」(クリックで拡大) 出典:三菱電機

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