安川電機は、自動車樹脂部品などの中型ワークの塗装向けに開発した塗装ロボット「MOTOMAN-MPX2600」を発売した。ロボット手首軸の可搬質量は15kgで、水性塗料用の大型ベルガンなどの塗装機器を搭載できる。
安川電機は2017年4月26日、バンパーやスポイラーといった自動車樹脂部品などの中型ワークの塗装向けに、塗装ロボット「MOTOMAN-MPX2600」を発売した。部品単体の塗装に加え、網塗り、スピンドル塗装、連続コンベヤーによる追従塗装にも対応する。
ロボット手首軸のモーメント・イナーシャを強化し、可搬質量を15kgにした。これにより、水性塗料用の大型ベルガンなどの塗装機器が搭載可能になった。
ロボットの形状をスリム化し、動作範囲を広げるためにS軸(ベース部)とL軸(下アーム部)のオフセットをなくした。より高密度な配置が可能になり、塗装ブースを縮小できる。塗装ブースの空調を抑えられるため、CO2の排出量やランニングコストの削減を期待できるという。
さらに、マニピュレータが軽量化したことで、床置き、壁掛け、天つりといった設置方法に対応。壁掛け時のS軸動作範囲は-90~90℃となっている。
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