安川電機は、「CeBIT 2017」において、同社のサーボモーターやリニアモーター、産業用ロボット、制御機器などから構成するスマートファクトリーのコンセプトをイメージしたミニカーの組み立てラインを展示した。
安川電機は、国際情報通信技術見本市「CeBIT 2017」(2017年3月20〜24日、ドイツ・ハノーバー)において、同社のサーボモーターやリニアモーター、産業用ロボット、制御機器などから構成するスマートファクトリーのコンセプトをイメージしたミニカーの組み立てラインを展示した。
同社は入間事業所内に、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)を活用した最新の次世代生産工場「ソリューションファクトリー」を2018年4月の稼働をめどに建設中である。ソリューションファクトリーでは、多品種少量生産やBTO(Build to Order)への対応、生産ロットを1個単位にすることによる滞留在庫の削減など、フレキシブルな生産を可能にするラインの構築を目指している。
今回展示したラインでは、このソリューションファクトリーのコンセプトを、ミニカーのBTOという形で示した。まずミニカーを購入するユーザーは、タブレット端末からミニカーの色を選ぶ。そしてオーダーボタンを押すと、小型の産業用ロボットがミニカーを構成するボディー、シャシー、ルーフ、タイヤなどのパーツをピックアップして一気に組み上げる。オーダーから完成までの時間はなんと12秒という早さだ。
「入間事業所はサーボドライブの『Σ-7』の生産で9割を自動化したり、サーボアンプの生産ロットを1個単位にするなど先進的な取り組みを続けてきた。ソリューションファクトリーはこれらの取り組みを基にして、さらなる進化を遂げることになる」(同社の説明員)という。
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