部品対応力と汎用性を備えた小型高速モジュラーの新製品FAニュース

ヤマハ発動機は、小型高速モジュラーの新製品「YSM10」を発表した。上位モデルと同様の高速汎用ヘッドや機能を搭載し、高い処理能力を備えた。オプションも豊富で、現場に応じて選択できる。

» 2017年01月25日 07時00分 公開
[MONOist]

 ヤマハ発動機は2017年1月11日、小型高速モジュラーの新製品「YSM10」を発表した。同年2月1日より販売を開始する。1年間で国内外合わせて1000台の販売を目指す。

 YSM10は、同社の小型モジュラー「YS12」系3モデルを1種類のプラットフォームに集約して1モデルに統合したものだ。エントリーモデルとして発売するが、上位機種同様の高速汎用ヘッドを搭載している。

 小型ながら処理能力に優れ、単位時間あたりで実行可能な搭載部品の総数を示すCPH(Chip Per Hour)は4万6000。従来機のYS12と比べて、処理速度が25%アップしている。汎用性も備え、0.3mm×0.15mmの小型部品から、55mm×100mm、高さ15mmの大型部品まで対応可能だ。スキャンカメラの性能を上げ、高速搭載の対応部品サイズを拡大することで生産性も高めた。

 オプションも豊富にそろえた。自動交換式のトレイ部品供給装置「sATS15」、ノズルを自動交換できる「ANC」、高さ6.5mm超、もしくはサイズ□12mm超の部品を高い精度で認識する「マルチカメラ」など、生産現場の基板サイズや部品に合わせて選択できる。

 他に、部品データを自動作成する「e-Vision」、複雑な形状の部品データを作成する「Smart Recognition」、吸着位置自動補正システム「吸着MACS」といった上位機種同様の機能も搭載した。欧州で設置する機器の安全規格「CEマーキング」にも対応している。

photo 小型高速モジュラー「YSM10」

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