ヤマハ発動機は自動化生産ラインを低コスト、短期間で構築可能とし、インダストリー4.0などのIoT活用への対応力を高めた統合制御型ロボットシステムを開発。2016年12月1日から販売を開始する。
ヤマハ発動機は2016年10月17日、自動化生産ラインを低コスト、短期間で構築可能とした統合制御型ロボットシステム「Advanced Robotics Automation Platform」を開発し、2016年12月1日から発売すると発表した。同プラットフォームに対応する統合コントローラーの他、単軸ロボットやスカラーロボット、リニアコンベアモジュール、画像処理機能一体型カメラなど91機種、202品目を新たにリリースする。
ヤマハ発動機では、2020年度に向けて産業用ロボット関連の売上高を2015年度比で2倍となる200億円にするという目標を、成長戦略として掲げている。今回の新製品は、この成長戦略の中核となる製品群である。
統合制御型ロボットシステム「Advanced Robotics Automation Platform」は、1台のコントローラーで、複数のロボット関連製品の統合制御を行える自動化システムである。従来の生産ラインでロボットを活用しようとすると、1台当たりに1つのロボットコントローラーが必要になるが、新システムではこれらのロボットコントローラーを統合することが可能で、スペース効率などを改善することが可能になる。
ヤマハ発動機 IM事業部 ロボットビジネス部長の村松啓且氏は「このロボットコントローラーを利用することで、スペース効率が圧倒的によくなり、無駄な配線なども抑えることができる。従来製品との比較で配電盤の容積比で最大で70%の削減が可能となった例もある。必要となる端子台やケーブルなども使用量を減らすことができ、コストで考えても30%程度は削減が可能だ」と述べている。
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