切削速度と加工精度を高めたマニシングセンタ、MTConnectにも対応FAニュース

キタムラ機械は、横型マシニングセンタ「Mycenter-HX iG」シリーズを発売した。従来シリーズの通信機能、操作性能を維持しつつ、独自のテーブル機構「Integral Rotary Table」により1000分の1度という高精度で角度の割り出しができる。

» 2016年12月09日 07時00分 公開
[MONOist]

 キタムラ機械は2016年11月17日、医療機器や金型、航空機・自動車部品の加工向けに、横型マシニングセンタ「Mycenter-HX iG」シリーズを発売した。同社の「Mycenter-G」シリーズの後継モデルで、独自のCNC装置「Arumatik-Mi」の19インチマルチタッチパネル、高解像度のCCDカメラ、マイク、スピーカーを搭載した。

 通信プロトコルMTConnectにも対応し、インターネット経由でさまざまなアプリケーションと連携できる。多様な製造装置との相互通信を可能にしたことで、工場内設備の稼働状況や稼働時間、生産スケジュールなどが管理できる。PCやスマートフォンなどのデバイスを使えば、工場の遠隔監視も可能だ。

 ラインアップは、積載重量100kgの「Mycenter-HX250iG」、同400kgの「Mycenter-HX400iG」、同800kgの「Mycenter-HX500iG」の3種。いずれも独自のテーブル機構「Integral Rotary Table」を採用し、±3秒未満で1000分の1度という高精度で角度の割り出しができる。

 Mycenter-HX250iGは、毎分300回転での旋削加工と0.6秒で最大2kgの重量工具交換に対応している。また、Mycenter-HX400iG/Mycenter-HX500iGは、角型摺動面構造を採用。それぞれ、毎分125回転/毎分120回転での旋削加工を可能とし、最大10kgの工具を0.8秒で交換できる。

 切削送りは3機種とも毎分60m。Mycenter-HX500iGは、ギヤ駆動によりワークに応じて毎分2万回転での高速加工や、切削トルク1250Nm(ニュートンメートル)の重切削加工にも対応する。

photo Mycenter-HX500iG

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