農業ハウス環境を制御するクラウドシステムを開発製造マネジメントニュース

NECソリューションイノベータは、協和と共同で農業ハウス環境を制御するクラウドシステムを開発した。同システムを通じて、高い生産性を可能にする次世代ICT農業を支援する。

» 2015年11月05日 09時00分 公開
[MONOist]

 NECソリューションイノベータは2015年10月13日、協和と共同で開発した農業ハウス環境制御システム「HERBEST(ハーベスト)」を発売した。販売は協和が担当する。

 HERBESTは、協和の水耕栽培システム「ハイポニカ」とNECソリューションイノベータのクラウドシステム「圃場管理システム」をベースに開発したもの。圃場機器の自動制御機能を追加し、さらに協和の肥料と栽培指導も組み合わせ、水耕栽培を支援する農業ハウス環境制御システムとした。

 同システムでは、圃場データをクラウドサーバに自動蓄積することで、圃場内の環境・溶液管理、生育状況確認、圃場外の環境管理に必要なデータのグラフ化や分析が可能になる。また、遠隔地からでも機器の制御や観測データの確認ができるため、作業時間や栽培場所を問わず最適な栽培指導ができる。

 さらに、生産者が設定した制御条件に従い、天窓・側窓・遮光カーテン保温カーテンといった圃場機器を自動で制御。従来は管理が難しかった早朝や日没後の時間帯でも、環境管理を最適化できるという。

 導入費用は300万円からで、別途クラウド利用料、指導料などの月額利用料が追加される。同社では、2018年までに国内外合わせて30セットの導入を予定している。

photo 「HERBEST」システムイメージ

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