日本精工は、大規模空調設備向けに「高効率ターボ冷凍機用内輪DLC皮膜円筒ころ軸受」を開発した。DLC皮膜を採用したことで、耐スキッディング性能が向上した。
日本精工は2015年3月31日、大規模施設の空調設備向けに「高効率ターボ冷凍機用内輪DLC皮膜円筒ころ軸受」を開発したと発表した。耐スキッディング性能が向上したことで、高速・軽荷重条件で使用されるターボ冷凍機用圧縮機向け転がり軸受へ適用できる。
高効率ターボ冷凍機用内輪DLC皮膜円筒ころ軸受は、高速回転でも十分な耐剥れ性を持つ、転がり軸受専用DLC皮膜を採用。加えて、軸受内部の設計を最適化したことで、高速・軽荷重、劣悪な潤滑環境や滑りが大きい使用条件などの厳しい運転下でも、滑りに起因する異常摩耗を抑制し、耐スキッディング性能が向上した。
さらに、軸受内部設計の見直しにより、摩擦損失が低減。カタログ品に比べ、許容回転数が約2倍まで向上し、圧縮機の高速回転に対応できる。
また、従来のアンギュラ玉軸受は軸受配列が多列化する傾向があったが、単列円筒ころ軸受に置き換えることで、軸受列数を削減できる。これにより、2列組み合わせアンギュラ玉軸受に比べ、軸方向は約3分の1、径方向は約4分の3の省スペース化が可能になるという。
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.