ドイツメッセは「Hannover Messe 2026(ハノーバーメッセ2026)」の概要や見どころを発表した。
ドイツメッセは2026年2月3日、東京都内で記者会見を開き、同年4月20〜24日にドイツのハノーバーで開催される「Hannover Messe 2026(ハノーバーメッセ2026)」の概要や見どころを発表した。
今回のハノーバーメッセでは「自動化とデジタル化」「エネルギーと産業インフラ」「研究と技術移転」を主要テーマとして展示が行われる。
自動化とデジタル化では、AI(人工知能)を活用したロボットやデータ駆動型のモノづくり、サプライチェーンのデジタル化、OT(制御技術)セキュリティ、産業用ソフトウェアまでカバーする。
エネルギーと産業インフラでは、製造業において持続可能なエネルギー供給に向けた製品やサービスを紹介する。研究と技術移転では、研究機関や大学、新興企業や起業家が、現在および将来に向けたイノベーションやプロジェクトを紹介する。AIは全ての展示エリアで共通のテーマとなる。
ドイツメッセ グローバルダイレクター ハノーバーメッセのフーベルトゥス・フォン・モンシャウ(Hubertus von Monschaw)氏は「産業界は大規模な変革に直面している。グローバルな競争やコストの上昇、AIなど新たなテクノロジーへの対応が求められている。ハノーバーメッセは未来に向けたビジネスへと変革するためのチャンスを提供する場であり、パートナーシップのプラットフォームとしての役割を持っている」と語る。
また、新たに設けられる「防衛生産エリア」では、防衛分野向けの最先端製造技術に特化し、セキュアかつ効率的に製造能力を拡大するための実践的なソリューションを紹介する。
「センターステージ」では連日、各国から集まった著名人による講演が行われる。開催期間中、シーメンス 取締役 兼 デジタルインダストリーズ CEOのセドリック・ナイケ(Cedrik Neike)氏、ラインメタル CEOのアルミン・パッパーガー(Armin Papperger)氏、アクセンチュア CEOのジュリー・スウィート(Julie Sweet)氏ら計80人の登壇が予定されている。「AIやモビリティ、国防、エネルギーなど、製造業にとって非常に重要なテーマを取り上げる。ハノーバーメッセのセンターステージは、次の進化の土台になるものだ」(モンシャウ氏)。
アビームコンサルティング 執行役員 プリンシパル 未来価値創造 戦略ユニット長 橘知志氏は、今回のハノーバーメッセにおいて、日本企業や公的機関、団体による共同出展となる「Japan Industrial Park」について紹介した。
同社は前回のハノーバーメッセで、ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(RRI)やデータ社会推進協議会などとともに初めてJapan Industrial Parkとして出展し、日本の有識者によるドイツのプラットフォーム・インダストリー4.0の解説ツアーや情報交換掲示盤などを実施した。「アビーム単独で出展していた時の5倍近くの人が来場してくれた」(橘氏)。
今回は情報処理推進機構(IPA)や新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)、RRIとともに前回の1.5倍のブースを構え、欧州有識者を招いてのトークセッションや日本人有識者によるハノーバーメッセの見どころ紹介、注目ブースの解説ツアーなどを計画している。「主要国がパビリオンを設置して存在感を示す中で、われわれとしても日本の存在感を出していきたい。今回は、日本の企業間データ連携や産業間データ連携の取り組みなどを発信したい」(橘氏)。
RRIの中島一雄氏は今回のハノーバーメッセの見どころとして、前夜祭や欧州のプロジェクトなどを挙げた。「前夜祭では、政府関係者やさまざまな工業会、大手企業の代表が業界または国レベルの議論を行っており、非常に参考になる。欧州のプロジェクトに関しては、ドイツまたは欧州はデータ連携などで、集団になって“面で押してくる”のが上手だ。その中で協調的な領域をいかにリソースをかけずに作っていくか、という流れになっている」(中島氏)。
技術トレンドとして、「Manufacturing X」をはじめとするデータ連携関連や次世代クラウドインフラ「8ra(オーラ)」、AI Continent Action Planなどを挙げた。
8raは、米国のクラウド事業者への依存から脱却し、欧州内で相互運用可能で主権性の高いクラウド、エッジ環境を整備することを目的としている。AI Continent Action Planは、AIの分野で欧州が世界的リーダーになることを目指し、AIインフラの構築や大規模で高品質なデータへのアクセス拡大などに取り組もうとしている。
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