VPSの新バージョンは、製品組み立て手順の詳細を「製造フロー」図として表す機能に加え、ユニット単位などで任意に設定する組み立て工程を1つのブロックとして表現する「組み立てブロック図」機能を追加した。製品組み立てにおける全体工程を容易に把握し、ライン編成までを考慮した組み立てプロセスを検討できる。組み立て手順をブロックごとに確認する際は、アニメーションでの再生の他、半自動で組み立て指示図(ローカルショット)が作成されるので、作業のレベル感に合わせた運用が可能だ。
また、組み立て手順のアニメーションから、製造フロー情報とアニメーション中の任意のタイミングを静止させた画像(スナップショット、ローカルショット)を出力し、これらを取り込んで、組み立て手順書などの製造用ドキュメントを瞬時に作成する機能を強化。アニメーションを作成するほど複雑でない作業などは、まとめて爆発図(拡散分解図)として表示することも可能で、作業負担を軽減できるようにしている。
GP4の新バージョンについては、VPSとの連携機能が強化されたことが特徴だ。従来VPSはデジタルプロセス、GP4は富士通が開発を行ってきたが、2014年4月からVPS、GP4ともにデジタルプロセスが開発を行い、富士通は販売に専念する体制へと変更。開発体制が一元化されたことで、連携機能の開発が進んだ。
そのため、VPSから組み立てブロックの情報を出力してGP4で利用可能となった。GP4上の作業場に対して、組み立てブロック内の工程情報を割り当てることができ、組み立てブロックごとのラインレイアウト構成を検討できる。また、VPSデータを取り込む手順を簡素化し、連携のための工数を大幅に短縮することに成功したという。さらに、メモリ使用量を従来の最大49%削減し性能向上を図っている。
価格は、VPS新製品の標準版が400万円、GP4新製品が400万円となっている。発売から3年間でVPS6000ライセンス販売することを目指すとしている。
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