BMWは、開発中の電気自動車(EV)「BMW i3」を2013年後半に市場投入する。ロンドンで公開したBMW i3の新たなコンセプトモデルは、電動アシスト自転車を荷室に積んで充電する機能を備えている。
BMWは2012年6月13日(欧州時間)、開発中の電気自動車(EV)「BMW i3」の新たなコンセプトモデルを発表した。英国のロンドン市内に、同年7月25日からオープンする「i」ブランドのショールーム第1号店「BMW i Park Lane」と合わせて報道陣に公開された。BMWのiブランドは、EVをはじめとした次世代モビリティのためのサブブランドである。
同社は、今回の発表に合わせて、iブランドの車両の市場投入時期を明らかにした。市街地走行向けのEVであるBMW i3は2013年後半、スポーツカータイプのプラグインハイブリッド車(PHEV)である「BMW i8」は2014年を予定している。
新しいBMW i3のコンセプトは、2011年7月に発表したものと比べて、異なる点が2つある。1つは、インテリアの素材として、自然由来のものや再生可能なものを採用したことである。インストルメントパネルには、持続可能な状態で管理されている欧州の森林の木材を採用。シートなどに使用しているレザーは、オリーブの葉から採取した物質でなめしている。この物質を使えば、レザーの表面の脱色や摩耗を防ぐ効果も得られるという。
もう1つは、新しいBMW i3コンセプトと同時に発表した電動アシスト自転車のコンセプト「BMW i Pedelec」を荷室に搭載できることだ。BMW i Pedelecは、出力250Wのモーターと容量300Wh以上のリチウムイオン電池を搭載しており、25〜40kmの電動アシスト走行が可能である。そして、「瞬く間に」(BMW)折り畳むこともできる。
BMW i3の荷室は、折り畳んだBMW i Pedelecを2台搭載可能である。荷室に搭載している間に、BMW i3からBMW i Pedelecへの充電も行える。2011年7月の発表でも、BMW i3は、200リットルという大きな荷室容積が特徴になっていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.