BYD Auto Japanが日本市場向けに独自に開発した軽自動車タイプのEV「BYD RACCO(ビーワイディー ラッコ)」を発表。満充電からの走行距離が210kmの「200」と同320kmの「300Plus」「300Premium」の3グレードを用意しており、200は補助金込みで200万円を切る199万5000円で購入できる。
BYD Auto Japanは2026年7月28日、東京都内で会見を開き、日本市場向けに独自に開発した軽自動車タイプのEV(電気自動車)「BYD RACCO(ビーワイディー ラッコ)」(以下、RACCO)を日本国内の正規販売店で発売すると発表した。満充電からの走行距離が210kmの「200」と同320kmの「300Plus」「300Premium」の3グレードを用意しており、価格(税込み)は200が214万5000円、300Plusが239万8000円、300Premiumが249万7000円。政府のクリーンエネルギー自動車導入促進補助金は3モデルとも15万円で決定しており、200は200万円を切る199万5000円で購入できる。初年度の販売目標台数は1万台を計画している。
BYD 副総裁でBYD Auto Japan 会長の劉学亮氏は「12万人のエンジニアを擁するBYDは、2025年の乗用車販売台数で460万台を達成した。2026年7月初旬には世界の累計販売台数も1700万台を達成した。そして同じくこの7月、日本国内でも2023年のEV販売開始から累計で1万台の出荷を達成した」と語る。
今回発売するRACCOは、海外の自動車メーカーが、日本の軽自動車規格に準拠した車両を独自に開発し販売する初の事例となる。また、BYDが、中国以外の市場向けに新規に車両を設計するという観点も初の事例となる。劉氏は「日本の生活の一部になっている軽自動車のEVを2024年に開発することを決めた。日本以外のブランドがチャレンジしなかったことをあえてBYDがやる。今までにない便利さ、楽しさを、BYDの技術で日本の皆さんに届けたいという思いで今日を迎えた。ただし、発売することで終わりではなく、新たな始まりであり日本社会に貢献していきたい。日本のために作られたこのRACCOを、いち家族として迎えていただきたい」と意気込む。
RACCOの外形寸法は全長3395×全幅1475×全高1800mm。軽自動車市場において最量販の車型であるスーパートールに位置付けられる。また、スーパートールで一般的な後席電動スライドドアを左右両側で標準装備していることも特徴となっている。BYD Auto Japan 代表取締役社長の東福寺厚樹氏は「RACCOの特徴は、軽スーパートールの使いやすさ、EVの上質な走り、クラスを超えた装備/安心の3つが挙げられる。顧客が、BYDってどんな会社なんだろうと思ったときに、このRACCOを見てもらえば一目で分かるようなクルマに仕上げた。技術者集団であるBYDが“未来の軽をちょっとお先に”を具現化した、これからの時代にふさわしい理想的な軽自動車であると自信を持って宣言する」と述べる。
RACCOの営業戦略としては「3つの“ラッコ楽”なサービス」(東福寺氏)を用意している。1つ目は、軽EVトップクラスの新車保証で、特に駆動用バッテリーについては基本保証の8年/16万kmに加え、税込み1万8000円の有償延長保証に加入した場合には最長で10年/20万kmの保証期間が適用される。
2つ目の「お求めやすい据置型ローン」では、月間1万9300円の均等払いで、ベースグレードの200を5年間(60カ月)利用できる「ラッコ楽っとプラン」を提供する。リセールバリューに課題があるEVについて、据え置き率50%のローンを設定することで購入のハードルを下げたい考えだ。
3つ目は、軽自動車初のSDV(ソフトウェアデファインドビークル)であることによる、OTA(Over the Air)による車載ソフトウェアのアップデートだ。RACCOのオーナーは、SDVの特徴である継続的なクルマの進化と、購入後も常に最新モデルのような機能や使い勝手、高い利便性などを享受できるとしている。
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