2026年5月の日系自動車メーカー8社の世界生産台数は、スズキとマツダを除く6社が前年割れとなり、3カ月ぶりに減少に転じた。中でも中国での落ち込みが目立ち、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の中国生産は2桁%減となった。
日系自動車メーカーの2026年5月の世界生産合計は、スズキとマツダを除く6社が前年割れとなり、3カ月ぶりに減少に転じた。中でも中国での落ち込みが目立ち、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の中国生産は2桁%減となった。日系メーカーの主戦場である北米も伸び悩み、海外生産はインドが好調なスズキ以外の7社が前年割れとなるなど厳しい結果だった。海外市場では中東情勢の緊迫化に伴う燃料価格の高騰でEV(電気自動車)販売が回復しており、EVが弱い日系各社にとってはマイナス要因となっているようだ。
5月の8社合計の世界生産は、前年同月比3.4%減の190万3550台と減少した。特に海外生産の減少が大きく、同4.6%減の130万4733台と3カ月ぶりのマイナス。北米は同1.9%減の48万2800台と2カ月連続の減少。中国に至っては同24.6%減の17万6113台と大きく落ち込み、2カ月連続の前年割れ。主要市場がそろって伸び悩んだ。
国内生産は、前年同月比0.9%減の59万8817台と4カ月ぶりに減少へ転じた。ダイハツ工業、三菱自動車、SUBARU(スバル)の3社が減少し、特に三菱自とスバルのマイナスが目立った。
| 国内 | 海外 | (うち北米) | (うち中国) | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|
| トヨタ | 250,588 | 514,882 | 186,991 | 98,536 | 765,470 |
| 3.7 | ▲ 9.4 | ▲ 3.7 | ▲ 23.0 | ▲ 5.5 | |
| スズキ | 74,539 | 246,442 | - | - | 320,981 |
| 4.3 | 16.1 | - | - | 13.2 | |
| ホンダ | 52,026 | 221,281 | 142,863 | 32,885 | 273,307 |
| 5.4 | ▲ 7.1 | ▲ 0.3 | ▲ 33.5 | ▲ 4.9 | |
| 日産 | 42,176 | 166,384 | 98,359 | 36,584 | 208,560 |
| 3.1 | ▲ 11.1 | 0.1 | ▲ 25.0 | ▲ 8.6 | |
| ダイハツ | 58,606 | 58,032 | - | - | 116,638 |
| ▲ 7.7 | ▲ 4.2 | - | - | ▲ 6.0 | |
| マツダ | 53,135 | 34,562 | 23,430 | 8,108 | 87,697 |
| 5.0 | ▲ 1.2 | 2.9 | 11.2 | 2.5 | |
| 三菱自 | 33,653 | 31,993 | - | - | 65,646 |
| ▲ 14.2 | ▲ 11.5 | - | - | ▲ 12.9 | |
| スバル | 34,094 | 31,157 | 31,157 | - | 65,251 |
| ▲ 28.6 | ▲ 7.3 | ▲ 7.3 | - | ▲ 19.8 | |
| 合計 | 598,817 | 1,304,733 | 482,800 | 176,113 | 1,903,550 |
| ▲ 0.9 | ▲ 4.6 | ▲ 1.9 | ▲ 24.6 | ▲ 3.4 | |
| ※上段は台数、下段は前年比増減率。単位:台、% ※北米は、米国、カナダ、メキシコの合計 | |||||
メーカー別に見ると、好調が続いていたトヨタの5月の世界生産台数は、前年同月比5.5%減の76万5470台と3カ月ぶりに減少した。要因は海外生産で、同9.4%減の51万4882台と、過去最高の4月から一転して3カ月ぶりのマイナスとなった。ただ、稼働日が前年同月より減少したことが響いたようだ。地域別に見ると、北米は同3.7%減の18万6991台と2カ月連続で減少した。このうち米国は同3.8%減の11万5962台と2カ月連続の減少で、カナダも同3.2%減の4万4767台と8カ月連続のマイナス。メキシコも同4.3%減の2万6262台と4カ月ぶりのマイナスだった。また、欧州では稼働日の減少に加えて、燃料価格の高騰でEVの販売が伸びており、HEV(ハイブリッド車)に強みを持つトヨタにとってはマイナス要因となった。その結果、全ての国でマイナスとなり、欧州トータルでは同17.9%減の5万2896台と2カ月連続で減少した。
海外の中でも大幅減となったのが中国だ。稼働日の減少に加えて、欧州同様にガソリン価格の高騰が響き、同23.0%減の9万8536台と3カ月ぶりに減少した。インドは輸出需要の減少で同7.5%減の3万3511台と低迷し2カ月ぶりに減少。一方タイは、新型車「ランドクルーザーFJ」の生産開始などで同2.1%増の5万1429台と13カ月連続で増加した。それでも中国の落ち込みが響き、アジアトータルでは同13.3%減の23万220台と3カ月ぶりに前年実績を下回った。
国内生産は増加し、前年同月比3.7%増の25万588台と7カ月ぶりにプラスへ転じた。国内市場向けの「RAV4」やEV「bZ4X」が貢献した。輸出も好調で同9.2%増の15万1422台と3カ月ぶりに増加。北米や欧州、中南米、アジア、オセアニア、アフリカ向けが伸長した。ただ、中東向けは同65.9%減だった。
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