環境性能が優れた新車の購入時に得られる補助金は他にもある。それが、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、クリーンディーゼル車、EV用充電器向けの「クリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金(以下、EV補助金)」だ。
2012年度のEV補助金の予算は約444億円。2012年3月1日〜2013年2月28日までに新車登録した対象車両について補助金が得られる。補助金の額は、対象車両の実売価格とベース車などから算出した基礎額の差の半額が支払われる。例えば、日産自動車のEV「リーフ」は78万円、三菱自動車のEV「i-MiEV」は72〜96万円、トヨタ自動車のPHEV「プリウスPHV」は45万円、マツダの「CX-5」のディーゼルエンジンモデルは18万円などとなっている。
EV補助金の申請窓口は、エコカー補助金と同じく次世代自動車振興センターである。4月24日の同センターの発表よれば、EV、PHEV、クリーンディーゼル車、EV用充電器の合計で約92億円9600万円分の申請が受理されている。申請の内訳は、乗用車EV(主にリーフ)が約5500台、軽自動車EV(主にi-MiEV)が約3600台、PHEV(ほぼプリウスPHV)が約1700台、原付2輪タイプの電動バイクが約390台、クリーンディーゼル車が約3800台、EV用充電器が約1950台などとなっている。
これらの金額と台数は、2011年度(2011年3月1日〜2012年2月28日)と2012年3月1日〜4月24日に申請されたものの累計である。2012年度の約444億円の予算は、直近の1年2カ月間で申請された約93億円の約4.8倍も用意されていることになる。2012年7月中にも終了するエコカー補助金とは異なり、2013年2月末の申請期限まで予算が十分に残っている可能性は高い。
訂正あり 記事初出時、次世代自動車振興センターが4月24日に発表したクリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金の申請受理金額と台数を、2012年3月1日〜4月24日の約2カ月間分としていましたが、実際には2011年度(2011年3月1日〜2012年2月28日)と2012年3月1日〜4月24日の累計でした。お詫びして訂正いたします。なお本記事は、既に訂正済みです。
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