パーソルホールディングスは、「はたらく定点調査」の「ジェンダー別の就労意識」について発表した。転職志向の回答割合は女性の方がやや高く、起業志向は男性の方が高かった。
パーソルホールディングスは2023年11月10日、全国就業者データベース「はたらく定点調査」の結果を発表した。
「はたらく定点調査」は、本業または副業で働く15〜69歳の男女10万人を対象とし、幅広い世代のデータを基に、働き方に関わる生活全般の実態や変化を可視化したデータベースだ。地域、ジェンダー、年収、年齢、職業、価値観など、多様な切り口でデータを抽出できる。今回はそのうち「ジェンダー別の就労意識」を紹介する。
ジェンダー別の転職志向について、「(いずれ)転職したい」と回答したのは、男性45.6%、女性48.2%だった。
また、「(いずれ)起業したい」の回答割合は、男性が30.9%、女性が17.4%だった。
続いて、働く上で重視していることを尋ねた。回答割合が高かった順に、男性は「給与」(48.4%)、「仕事と生活が両立しやすい労働時間、時間帯」(35.0%)、「仕事の内容に興味が持てること」(33.3%)だった。女性は「仕事と生活が両立しやすい労働時間、時間帯」(55.1%)、「働く場所、環境」(48.0%)、「給与」(46.4%)となった。
「結婚後、あなたの働き方に変化がありましたか」という質問では、男性は「自分の時間が減った」(27.6%)、女性は「家事の時間が増えた」(48.8%)が最も多かった。
家事、子育ての協力体制についても尋ねた。「家族、身近な人の協力は十分で、仕事にほとんど支障がない」と回答したのは、男性は63.8%、女性は48.6%で大きな差があった。また、「家族、身近な人の協力はあるけれど、自分の仕事を我慢することが多い」は、男性が19.6%、女性が29.4%となった。
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