第4位は『パナソニックが24時間365日止まらない工場「オートノマスファクトリー」実現へ』です。「Autonomous Factory(オートノマスファクトリー)」はパナソニック コネクトが掲げるスマートファクトリーのコンセプトです。この実現に向けた表面実装機関連の新製品やソフトウェアを紹介した記事となります。
第5位には『TSNを構成する「時刻同期」と「時分割」とは』、第7位にも「TSNがなぜ産業用ネットワークで注目されているのか」となり、連載「いまさら聞けないTSN」の記事が入りました。前者は産業用ネットワーク製品の製造、販売を行うMOXA Japanの塙祐史氏、後者は同社の長澤宣和氏による寄稿でした。「TSN(Time-Sensitive Networking)」とは時刻を厳密に取り扱う一連のネットワーク規格の総称で、製造現場のIoT(モノのインターネット)化が進むにつれて重要性が高まっています。
第6位の「半導体強国復活に向けて日本は何をすべきか、日米連携でポスト3nmプロセス誘致へ」はSEMICON Japan 2021(2021年12月15〜17日、東京ビッグサイト)における自由民主党の衆議院議員 甘利明氏の講演「半導体強国復活に向けて」のレポートです。半導体戦略推進議員連盟の会長を務める甘利氏は、日本政府が進める半導体関連政策のキーマンの1人であり、TSMCの進出について「約10年前の“枯れた”技術であり、その技術を国内に持ってきて作るだけでは日本として投資する意味はない」とし、「どのように半導体の進化につなげていくかが重要になる」と今後の構想を講演では語っています。
第8位は『“産業界のオスカー”「ロボット開発を1年短縮する」一体型アクチュエーターが受賞』です。「HANNOVER MESSE 2022(2022年5月30〜6月2日)において、産業用技術の賞「HERMES AWARD 2022」を受賞したSumitomo Cyclo Drive Germanyの産業ロボット用オールインワンアクチュエーター「TUAKA」に関する現地発の記事です。ハノーバーメッセでは、同賞を「産業界のオスカー」と呼んでいるそうです。
第9位は「オムロン ロボット事業の現在地、ロボットとラインの統合制御は実践で価値証明へ」です。オムロン インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー ロボット推進プロジェクト本部長(肩書は掲載当時)の寺山昇志氏に、2015年の米国Adept Technology買収から本格的に始まったオムロンのロボット事業について話を聞いています。
第10位は「協働ロボットの不満を埋める、デンソーウェーブが高速で“簡単に使える”新製品」となりました。デンソーが2022年に発売した協働ロボット「COBOTTA PRO」シリーズは、従来機より高速動作を実現していました。柵なく人と同じ空間で働ける協働ロボットは、各分野の新たな自動化ツールとして関心が高まっていますが、柵を設けずに動作させるために速度には一定の制限が生まれます。COBOTTA PROはその課題に向き合った製品です。
いかがでしたでしょうか。個人的には、2023年は金属3Dプリンタや工作機械の工程集約、自動化などのテーマも追っていきたいと思います。ともあれ、2023年が1人でも多くの方にとって良い年となることを願っています。
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