小野測器は、センサー2台の速度差を高精度で出力する新型レーザー面内速度計「LV-7200」を発表した。任意の2点間の速度差を3000ppmの精度で出力でき、20kHzの応答周波数で微小な速度変化を瞬時に検出する。
小野測器は2021年7月7日、センサー2台の速度差を高精度で出力する、レーザー面内速度計「LV-7200」を発表した。リチウムイオン電池や高機能フィルムの生産設備を高精度に速度制御し、加工過程のロスを削減する。
LV-7200は、1.5μm帯のレーザー光を発する2台のセンサーを接続することで、滑りによるセンサー間の速度差を直接測定できる。応答周波数は従来機4倍の20kHz(WideBandモード)で、微小な速度変化を瞬時に検出。より高速で、高効率の測定が求められるモーターの制御評価や挙動検出に対応する。
機械システムの任意の2点間の速度差を3000ppmの精度で出力可能で、対象物の加工は必要ない。レーザー光を当てるだけで、回転体の回転速度や伝動ベルトの走行速度、フィルムの搬送速度ムラなどを測定できる。
検出速度のアナログ出力精度は±0.3%。アイセーフレーザーを採用したセンサーにより、レーザー安全クラス2に対応。特別な保護設備や保護メガネを用いることなく、安全に運用できる。
検出速度範囲は0〜±1800m/min(高速オプション時0〜±3600 m/min)で、追従加速度は800m/s2(高速オプション時1600m/s2)。入力電圧はAC100〜240V、使用温度範囲は0〜40℃、質量は約4kgとなっている。
ソニーから譲り受けた村田のリチウムイオン電池、「燃えない」を武器に黒字化急ぐ
いまさら聞けない「CO2ゼロ工場」
放射音や振動を高精度測定、駆動系ユニット用NV評価試験設備を新設
スマート工場は“分断”が課題、カギは「データ取得」を前提としたツールの充実
スマートファクトリー化がなぜこれほど難しいのか、その整理の第一歩
エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確にCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Factory Automationの記事ランキング
コーナーリンク
よく読まれている編集記者コラム