ロックウェルとコマウ提携、ロボットアプリ展開を簡素化FAニュース

Rockwell Automationは、Comauとの提携を発表した。提携により両社は、ロボットアプリケーションを設計、展開、管理するための、より簡単かつスマートで生産的な方法を提供する。

» 2021年05月14日 07時00分 公開
[MONOist]

 Rockwell Automation(ロックウェル・オートメーション)は2021年4月20日、Comauとの提携について発表した。提携により、両社はロボットアプリケーションを設計、展開、管理するための、より簡単かつスマートで生産的な方法を提供する。

 例えば、Rockwell AutomationのLogixベースのコントローラーからComauのロボットアームを直接制御できるが、これまでは別々の機械制御システムとロボットシステムを調整するために2つの異なるソフトウェアを連携する場合、多くの作業時間が必要だった。Rockwell Automationの「Studio 5000」オートメーションシステム設計ソフトウェアを用いることで、エンジニアはComauのロボットアームを含む、マシン全体を1つの環境でプログラムできるようになる。

 また、機械メーカーやシステムインテグレーターは、Rockwell Automationのデジタルエンジニアリングツール「Emulate3Dデジタルツインソフトウェア」で効率的な開発が可能になる。同ツールは、生産ラインのデジタルモデル作成、マシン制御コードの自動生成機能を備えるほか、Comauのロボット用機能が組み込まれている。

 Rockwell AutomationとComauの強みを合わせたソリューションからは、統合以上のメリットが生まれる。分析ツールとデジタルツインツールを用いれば、機器の性能と潜在的な生産の最適化に関して、より深い洞察を得られる。さらには、安全なセキュリティソリューションを使用することで、ビジネスリスクも軽減できる。

 他にも、Rockwell Automationの「FactoryTalkソフトウェアスイート」を使用すると、製造ラインとロボットの両方の制御システムを1つのインタフェースで確認できる。工場内の技術者、離れた場所にいる技術者は、1つのアーキテクチャを学び習得することで、両方のシステムを管理可能になる。さらに、Rockwell AutomationのAR(拡張現実)ツールを活用することで、製品ライフサイクルとサービスサイクルのメンテナンスを改善できる。

キャプション Comauのロボットソリューション(クリックで拡大) 出典:Rockwell Automation

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