ビジネス特化型ネットワークのLinkedInが「今、入りたい会社ランキング」日本版を発表した。入りたい会社トップ3は「アマゾン・ドット・コム」「アルファベット」「楽天」だった。4位以下も、インターネットやIT領域の企業が存在感を示している。
ビジネス特化型ネットワークのLinkedIn(リンクトイン)は、2019年4月3日、「TOP COMPANIES」(今、入りたい会社ランキング)日本版を発表した。
同調査は、日本でLinkedIn上に企業ページを開設している、従業員数500人以上の企業を対象とした。ランキングは、LinkedIn利用者のデータを以下の4つのポイントに基づいて分析し、算出した。
4つのポイントとは、社員以外の人が、その企業のLinkedInページをどれだけフォローしているかを示す「企業への興味」、社員による投稿やシェアなどの行動がどれだけ注目を集めたかをもとに算出した「社員に対する注目度」、LinkedInの求人に対する閲覧数、応募数を測定した「求人への関心」、そして1年以上在籍している従業員数を集計した「社員の定着率」だ。
分析の結果、ランキングのトップ3は、1位「アマゾン・ドット・コム」、2位「アルファベット(Googleおよびグループ企業の持株会社)」、3位「楽天」となった。楽天は、日本企業で唯一トップ10入りを果たしている。
1位のアマゾン・ドット・コムは、日本の社員数が6000人以上で、社員が身に付けている主なスキルはソリューション・アーキテクチャ、C++、オラクルデータベースとなっている。2018年に拡張された同社のオフィスは、緑豊かで多様性に配慮した開放的な空間となった。
2位はアルファベットで、同社社員は、人材開発、jQuery、グーグル・クラウド・プラットフォーム(GCP)などのスキルを主に身に付けている。日本の社員数は公開していない。同社は、2019年中にオフィスを六本木から渋谷に戻し、現在の約2倍の従業員が働ける場を確保するという。
3位の楽天は、日本の社員数が5831人(単独)で、入社した社員が身に付けている主なスキルとして、Hibernate(ソフトウェア)、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)、AngularJSが挙がっている。同社は英語を社内公用語としているが、それに続いてコンピュータのプログラミング能力を社員に求める計画が報じられている。
続いて、4位が「オラクル」、5位は「セールスフォース・ドットコム」。その他、「IBM」(6位)、「SAP」(7位)などがトップ10入りした。11位の「LINE」や19位の「ヤフー」、20位「サイバーエージェント」を含め、インターネットやIT領域の世界企業が存在感を示している。
20位内の日本企業は、3位の楽天をはじめ、「武田薬品工業」(12位)、「日産自動車」(18位)と、世界展開に伴ってグローバルな人材採用を強化する企業がランキングに入っている。
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