デジタル化に対応、複雑性を低減した制御盤用大型エンクロージャーシステムFAニュース

Rittalが、ラージエンクロージャーシステム「VX25」を発表した。インダストリー4.0に完全に対応可能なVX25とデジタルツインの組み合わせにより、設計から組み立て、流通、保全管理まで、幅広いデジタル化ニーズに対応可能になる。

» 2018年06月15日 07時00分 公開
[MONOist]

 Rittal(リタール)は2018年5月21日、ラージエンクロージャーシステム「VX25」を発表した。制御盤コントロール・アンド・スイッチギア・マニュファクチュアリングや、インダストリー4.0のバリューチェーンに適合するよう開発された。

 従来製品「TS 8」の特長を引き継ぎつつ、複雑性を低減。組み立て作業時の安全性を高めた。多様なオプションにより機能が拡張し、安定性も向上した。また、これらの高度な技術革新を示す工業所有権が、25件以上登録されている。

 VX25の開発に当たり、同社はさまざまな規模の世界24社(ドイツ10社、アメリカ8社、中国6社)に対して、科学的手法による大規模なユーザビリティ調査を実施。制御盤や開閉装置の製造現場を画像や動画などで記録した。

 調査の結果、150の体系的記録と新しいエンクロージャー開発に求められる要素を把握。これらを開発作業のガイドラインとして、VX25開発に生かした。

 インダストリー4.0に完全に対応可能なVX25とデジタルツインを組み合わせることで、設計から組み立て、その後の自動加工や流通、保全管理に至るまで、幅広いデジタル化ニーズに応えられるようになる。

photo ラージエンクロージャーシステム「VX25」(クリックで拡大) 出典:Rittal
photo 「VX25」の開扉時 出典:Rittal

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