タブレットの“パシャ”使いパレタイジング実行へ、キユーピーと実証実験中FOOMA JAPAN 2025

TechMagic(テックマジック)は食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2025」において、開発中のパレタイジングロボット「T-Robo」を初公開した。

» 2025年06月11日 08時30分 公開
[長沢正博MONOist]

 TechMagic(テックマジック)は食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2025」(2025年6月10~13日、東京ビッグサイト)において、開発中のパレタイジングロボット「T-Robo」を初公開した。

 2018年に設立されたテックマジックでは、飲食チェーン店などの厨房内における一連の調理工程を自動化する調理ロボットや、洗浄後の食器仕分け、不定形物を含む食品の定量盛り付けなどを担う業務ロボットを開発している。

 T-Roboはキユーピーと実証実験中の製品で、工場や倉庫におけるパレット積み付け作業を自動化し、作業効率性と生産性の向上を目指している。

 協働ロボットを用いており、安全規格に基づいたリスクアセスメントを行うことで安全柵を設けずに運用することが可能だ。また、ハンドリフトなどで簡単に移動できるようになっている。

会場で披露した「T-Robo」のデモンストレーション[クリックで再生]

 ロボットのプログラミングは不要で、タブレット端末のカメラ機能などを使い、箱やパレットの登録が可能になっている。ハンド部分にカメラを内蔵しており、独自の認識技術とともに、ロボットの専門知識がなくても簡単に扱えるシステムとなっている。

「現場の人だけでシステムを運用できるようにしたい。そのため、完全ティーチレスを目指して画像処理だけで操作できるようにしている。例えば、箱の登録はタブレット端末で撮影してサイズを入力するだけで終わる。コンベヤーの位置は2次元コードのマーカーを置くことで認識する」(テックマジックの説明員)

カメラ機能で撮影し、サイズ入力すれば登録が完了 カメラ機能で撮影し、サイズ入力すれば登録が完了[クリックで拡大]
コンベヤーに2次元コードのマーカーを置くことで位置を認識する[クリックで拡大]

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