リチウムイオン二次電池用セパレータの生産能力を増強FAニュース

旭化成は、リチウムイオン二次電池用セパレータ「セルガード」と「ハイポア」の生産能力増強を決定した。

» 2018年02月02日 07時00分 公開
[MONOist]

 旭化成は2018年1月11日、リチウムイオン二次電池(LIB)用セパレータ「セルガード」および「ハイポア」の生産能力増強を決定したと発表した。設備投資額は約75億円だ。

 同社グループは、LIB用セパレータとして乾式膜のセルガードと湿式膜のハイポアをラインアップしている。セルガードはアメリカのノースカロライナ州に、湿式膜は滋賀県守山市、宮崎県日向市、韓国に生産拠点を置き、事業拡大を図っている。今回の設備増強は、2016年5月に発表された、約11億m2/年の供給体制を2020年までに整備する計画に従ったものだ。

 アメリカの既存工場におけるセルガードの生産能力を約1億5000万m2/年に増強し、2018年度下期に商業運転を開始。また、守山製造所(滋賀県守山市)におけるハイポアの生産能力を約9000万m2/年に増強し、2020年度上期に商業運転を開始する予定だ。

 今回の増強により同社グループのLIB用セパレータの生産能力は、乾式膜が約4億m2/年、湿式膜が約7億m2/年、合計約11億m2/年となる。今後も需要の伸びに合わせて能力増強を図るとしている。

photo 「セルガード」(クリックで拡大) 出典:旭化成
photo 「ハイポア」(クリックで拡大) 出典:旭化成

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