産学連携IoT、ARの実証実験向けにIoTプラットフォームを提供製造ITニュース

PTCジャパンは、国内の3つの大学が進める産学連携IoT、ARの実証実験向けに同社のIoTプラットフォーム「ThingWorx」を提供した。ThingWorxを活用した研究が進展することで、新たなビジネスの創出や次世代産業の育成が期待される。

» 2017年12月19日 09時00分 公開
[MONOist]

 PTCジャパンは2017年12月7日、国内の3つの大学が進める産学連携IoT(モノのインターネット)、AR(拡張現実)の実証実験向けに、同社のIoTプラットフォーム「ThingWorx」を提供したと発表した。

 大阪工業大学では、独居老人の増加などからニーズが高まっている、ホームセキュリティシステムの研究を進めている。同研究において、ThingWorxの入退室管理や温度、室温管理、映像監視機能およびドローンの定期的な飛行によって集められた映像による監視機能が活用されている。

 神奈川大学では、介護福祉サービスなどの質の向上や介護職員の業務分析などに取り組んでいる。BLE(Bluetooth Low Energy)ボードやセンサータグを使い、介護施設や高齢者住宅内の介護職員の所在や屋内の環境情報を測定。これらの情報をネットワークを介してThingWorxで分析している。

 青山学院大学では、ARやVR(仮想現実)を設計プロセスに活用する。自動化や機械化が困難で、さまざまな領域の知見が必要となる設計の知識を、ARやVRの活用によっていかにして一定時間内に習得させることができるかといった、高等教育や産業界での教育実践法について研究を進めている。

 PTCジャパンでは、大学機関が持つ専門的な知識や技術に基づいて、同社のIoTプラットフォームを活用した研究が進展することで、新たなビジネスの創出や次世代産業の育成が期待されるとしている。

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