東芝機械は、新型垂直多関節ロボット「TVM」シリーズ3機種の販売を開始した。アーム長と可搬質量を拡大した3機種は、システム構築支援ツールと組み合わせることで、部品組み立てや搬送作業で高い生産性を発揮する。
東芝機械は2017年4月5日、新型垂直多関節ロボット「TVM」シリーズ3機種の販売を開始した。システム構築支援ツールと組み合わせることで、部品組み立てや搬送作業で高い生産性を発揮する。主に、自動車部品業界の搬送や組み立て工程での使用を想定している。
今回発売したのは、アーム長900mm/最大可搬質量20kgの「TVM900」と、アーム長1200mm/最大可搬質量15kgの「TVM1200」、アーム長1500mm/最大可搬質量10kgの「TVM1500」だ。アーム長と可搬質量を拡大するとともに、シリーズでの部品共有化と軽量化により、コストパフォーマンスが向上している。主要部品には、日本の製品を採用している。
オプションのロボット画像認識パッケージ「TSVision3D」には、CADデータ不要のモデル登録機能、キャリブレーション機能、箱との衝突防止機能などを搭載。同パッケージとTVMシリーズを組み合わせることで、ばら積ピッキング自動化システムを短期間で構築できる。
他にもオプションとして、ロボットプログラム作成支援ツール「TSAssist」が用意されている。TSAssistの3Dシミュレーション機能には、干渉チェック、軌跡表示、正確なシミュレーションなどの機能が備わっており、自動化設備の計画から構築/改善まで全段階の作業をアシストできる。
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