「第7回 ロボット大賞(農林水産大臣賞)」は、ヤンマーの「ロボットトラクターの研究開発」が受賞している※)。同システムは、圃場内の決められた経路を自動的に走行するロボットトラクターと、人が運転するトラクターが協調して農作業を行うものである。あらかじめ圃場の形状や作業工程を登録したタブレット端末を用いて、ロボットトラクターのスタートやストップなどのコントロールが可能で、農作業の大幅な負担軽減を実現できる。2020年には遠隔操作によるロボットトラクターの完全自動化を実現することを目指している。
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「第7回 ロボット大賞(国土交通大臣賞)」は、ルーチェサーチの「SPIDERを用いた高精度地形解析による災害調査技術」が受賞した。同システムは人が立ち入れない災害現場や急傾斜地において、天候に左右されずに地形データを取得し、三次元点群データの作成までを迅速に行うことを可能としたGPS制御による高性能無人ヘリロボットである。国土交通省では2016年から建設のICT化を推進する「i-Construction」を実施しており、その中でドローンは大きな役割を果たすと見られている※)。
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その他では、幸和製作所とRT.ワークスの「リトルキーパス」と「ロボットアシストウォーカーRT.1」が「最優秀中小・ベンチャー企業賞(中小企業庁長官賞)」、シルヴァーウィングの「介護老人福祉施設の変革(生産性革命)実現のためのロボット利活用の推進」とレスキューロボットコンテスト実行委員会の「レスキューロボットコンテスト」が審査員特別賞を受賞している。優秀賞には、ロボティック・バイオロジー・インスティテュートと産業技術総合研究所の「まほろ(バイオ産業用汎用ヒト型ロボット:ラボドロイド)」、セコムの「セコムドローン」、井関農機と鳥取大学(森本英嗣研究室)の「土壌センサー搭載型 可変施肥田植機」、和歌山大学とパワーアシストインターナショナルの「農業用アシストスーツ」が選ばれている。
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