ニデックによるTOB、牧野フライスが特別委員会で検討へ「恣意的な判断を排除」製造マネジメントニュース

牧野フライス製作所はニデックによるTOBの予告に関して検討するため、特別委員会を設置することを発表した。

» 2025年01月14日 05時30分 公開
[長沢正博MONOist]

 牧野フライス製作所は2025年1月10日、ニデックによる株式公開買い付け(TOB)の予告に関して検討するため、独立役員の社外取締役による特別委員会を設置することを発表した。

牧野フライス製作所の特別委員会の設置に関するお知らせ[クリックで外部サイトへリンク]出典:牧野フライス製作所

 特別委員会はトヨタ自動車 元常務委員の増田直史氏、熊本大学 元副学長の山崎広道氏、大和証券グループ本社 元副社長の高橋一夫氏、横浜国立大学大学院 教授の高井文子氏の4人で構成される。

 この特別委員会は、必要に応じてニデックとの交渉、協議を行う権限を持ち、「事前に方針を確認し、適時にその状況の報告を受け、重要な局面で意見を述べ、指示や要請を行うことなどにより、本提案に関する交渉過程に実質的に関与することができる」(牧野フライス製作所)としている。

 ニデックは2024年12月27日、牧野フライス製作所に対して完全子会社化を目的に2025年4月4日からTOBを実施すると発表した。事前協議はなかった。

 牧野フライス製作所では2025年1月10日に取締役会を開催。ニデックによる提案の是非やストラクチャーを含む取引条件、手続きの妥当性、公正性を検討するに当たり、「企業価値の向上および一般株主の利益を図る立場から、当社取締役会による恣意的な判断を排除し、意思決定過程の公正性、透明性および客観性を確保すること」(牧野フライス製作所)を目的として特別委員会の設置を決議した。

⇒その他の「製造マネジメントニュース」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.