ニデックは、トルクセンサー内蔵型精密減速機「Smart-FLEXWAVE BD」シリーズを発表した。センサーシステムの二重化と機能安全認証の取得により、ロボットシステムの開発時間とコストの削減に貢献する。
ニデックは2024年12月25日、子会社のニデックドライブテクノロジーがトルクセンサー内蔵型精密減速機「Smart-FLEXWAVE BD」シリーズを発売したと発表した。産業機器の機能安全規格に適合しており、協働ロボットに必要な安全性を提供する。
Smart-FLEXWAVEは、独自のセンシング技術と波動歯車減速機の技術を組み合わせたトルクセンサー内蔵型スマート減速機で、ロボットシステムやトルク制御が必要な装置の駆動部への搭載に適している。BDシリーズは、センサーシステムの二重化に加え第三者認証機関TUV SUD(テュフズード)から機能安全認証を取得しており、ロボットシステムの開発時間とコストの削減に貢献する。
近年では協働ロボットの需要の急増に伴い、衝突検知などの安全機能向けにトルクセンサーのニーズが高まっている。しかし、従来のトルクセンサーをロボットアームの関節に搭載すると剛性の低下と重量の増加が生じるため、ロボットアームの性能が損なわれる課題があった。そのため、機能安全認証を取得した減速機内蔵型トルクセンサーを開発することで、協働ロボットの生産性と安全性の両立に成功した。
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