MUJINは「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS2015)」(会期:2015年6月24〜26日)に出展し、ティーチング不要のバラ積みピッキングシステム「ピックワーカー」を紹介した。
MUJINは2015年6月24〜26日の3日間、東京ビッグサイトで開催されている「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS2015)」に出展し、ティーチング不要のバラ積みピッキングシステム「ピックワーカー」を紹介した。
MUJINは2011年に設立された産業用ロボット向けソフトウェアおよびプラットフォームのベンチャー企業。共同創業者でありCTOを務めるローセン・ディアンコフ(Rosen Diankov)氏は、ロボットアプリケーションの動作計画のアルゴリズムをテスト・開発・展開するためのオープンソースプラットフォーム「OpenRAVE」の創設者である。
同社は「全ての人のために産業ロボットを」企業理念としており、産業用ロボットをより簡単に利用できる環境の創出を目指している。今回のDMSでは新たにピッキング知能システムとして「ピックワーカー(Pick Worker)」を出展した。
ピックワーカーは、ティーチングなしで障害物をよけながらばら積み部品などのピッキングを行える産業用ロボット向けの知能システムだ。システムとしては、産業用ロボットと3次元カメラとともに、画像認識用の「MUJINコントローラー」と動作生成用の「MUJINコントローラー」を用意し、以下の3つのステップで設定を行うだけで、ティーチングを行うことなしに、産業用ロボットにピッキング作業を行わせることができる。
ポイントは同社が開発した、“自律的判断”に近づけるアルゴリズムで、3次元CADデータにより障害物と認識したものをロボットが自律的に判断してよけて動作を行うという点だ。
ディアンコフ氏は「従来のロボットインテグレーションプロセスでは、産業用ロボットの設定を行うのに、時間がかかり非効率だった。当社のコントローラーおよびアルゴリズムを用いることで、ロボットが自律的に判断し全自動で設定できる領域が増えるため大幅に作業効率を高めることができる」と述べている。
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