オープンでクラウド対応の次世代アーキテクチャを発表製造ITニュース

SASは、ハイパフォーマンス・アナリティクスとビジュアライゼーションのための次世代アーキテクチャ「SAS Viya」を発表した。機械学習を含むSAS製品群の基盤となるシンプルな統合プラットフォームを提供する。

» 2016年05月17日 09時00分 公開
[MONOist]

 米SASは、2016年4月18日〜21日にラスベガスで開催された「SAS Global Forum 2016」において、ハイパフォーマンス・アナリティクスとビジュアライゼーションのための次世代アーキテクチャ「SAS Viya」を発表した。

 SAS Viyaは、ビッグデータ向けソリューションのために開発された、オープンでクラウド対応のアーキテクチャだ。機械学習を含むSAS製品群の基盤となり、さまざまな分析ニーズに応えるシンプルな統合プラットフォームを提供する。

 クラウド上にもオンプレミスにも容易に導入することが可能で、一般的なプログラミング言語やオープンAPIからアクセスでき、あらゆるスキルレベルのユーザーに対してアナリティクスとデータマイニングの実行を可能にするという。

 SAS以外のプログラミング言語として、まずはPython、Lua、Java、パブリックなREST APIをサポートする。また、多くのパブリック・クラウドやプライベート・クラウドのインフラストラクチャで利用できる新しいオープンAPIも提供する。

 SAS Viyaと対応する初期製品は、5月から一部の早期導入企業に対して限定提供を開始し、一般向けには2016年第3四半期のリリースを予定しているという。初期製品にはポイント&クリック式のユーザー・インタフェースとインタラクティブなプログラミング・インタフェースが実装される。

 対応する初期製品は4製品。既存製品からは、視覚的なデータ分析ができる「SAS Visual Analytics」、予測モデリングを特長とする「SAS Visual Statistics」の2製品が挙がっている。新製品では、インテリジェンスの管理と調査機能を提供する「SAS Visual Investigator」、構造化/非構造化データに機械学習やデータマイニングの手法を適用したいデータアナリストに向けた「SAS Visual Data Mining and Machine Learning」の2製品となる。

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