NECは、同社の顔認識技術とAIチップ搭載のカメラを組み合わせた入退管理ソリューションを発売する。照度が低かったり夜間に照度が変動する環境などでも、高い認証精度を得ることができる。
NECは2025年5月12日、同社の顔認識技術とAI(人工知能)チップ搭載のカメラを組み合わせた入退管理ソリューションを発表した。価格は13万4000円(税別)からで、同月より販売を開始。3年間で100社以上の導入を目指す。
同ソリューションは、ソニーセミコンダクタソリューションズのAIカメラを採用。NECが開発した光環境の変化に強いAIモデルを搭載することで、照度が低かったり夜間に照度が変動する環境などでも、高い認証精度を得ることができる。窓がない工場や倉庫、外光の影響を受けやすいテーマパークなど、従来は導入が困難だった施設にも対応する。
また、状況に応じてリアルタイムで画質を最適化し、カメラ内部で顔の特徴量を抽出できる。カメラごとに設定を調整しなくても、高精度で本人確認が可能だ。顔画像をクラウドなどに送る必要がないため、情報漏洩(ろうえい)リスクを低減しつつ管理コストの抑制につながる。
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